ゴルフクラブのお手入れは必要?メンテナンスのメリットや磨き方のポイントを解説!

初心者

練習やラウンドでゴルフクラブを使えば、当然汚れたり劣化したりしていきます。正しいクラブのメンテナンスは、見た目をキレイに保つことはもちろん、よりよいスイング実現のためにも重要です。

今回は、ゴルフクラブのお手入れをするメリットやメンテナンス方法、クラブ磨きに必要なアイテムをご紹介します。

ゴルフクラブのお手入れは必要?

ゴルフクラブのお手入れやメンテナンスと聞くと、時間や費用がかかりそうなイメージを持つ方もいるかもしれません。「あまり使わないからお手入れは不要だろう」と思う方もいるでしょうが、そもそもメンテナンスは必要なのでしょうか。

メンテナンスの必要性

ゴルフクラブを正しくお手入れすると、クラブの見た目をキレイに保ち、サビや汚れなどで機能性が損なわれるのを防げます。ゴルフクラブには、金属やゴムのように耐久性があまりない素材が多く使用されているため、いつかは買い換えが必要になります。

しかし、正しいお手入れをしていればよりよい状態を保てるので、気に入ったクラブを長く使い続けることも可能です。メンテナンスに必要なアイテムは、クラブを購入するよりはるかに安い費用でそろうので、経済的な負担も軽減できるでしょう。

メンテナンスの頻度

ゴルフクラブのメンテナンス頻度は、人によってさまざまです。1ラウンド行くたびにお手入れをする人もいますし、頻繁に練習やラウンドに行っても、お手入れの頻度は低いという人もいます。

「○ラウンド、練習○回につき1回」という決まりはありませんが、練習やラウンドに行ったあとには毎回お手入れをするのが理想的です。手垢や油分、土などの汚れを落として常にきれいな状態を保っておくことを意識しましょう。

ゴルフクラブをメンテナンスするメリット

ゴルフクラブを定期的にメンテナンスすることで得られるメリットは、大きく4点です。

劣化やトラブルを防げる

手が触れた部分には、手垢や手の油分がつきますし、ラウンドに行けばヘッドに土がつくこともあります。放っておくとクラブが錆びたり、劣化が早くなったりするため注意が必要です。お手入れの頻度が低いと汚れは落ちにくいですが、頻繁にお手入れをすれば簡単に汚れを落とせますし、劣化や汚れによるトラブルも防止できます。

グリップ力が戻る

スイングの際に握るグリップ部分は、特に手垢などの汚れがつきやすい場所です。メンテナンスを怠ったグリップは、もともとのグリップ力を失ってしまいます。お手入れによってよりよい状態をキープすれば本来のグリップ力が戻り、スイングや飛距離などにもよい影響が出るでしょう

見た目がきれいで印象がよい

「自分だけが使うものだから」と、見た目をあまり気にしない方もいるかもしれません。しかし、キャディさんや一緒にプレーする方、練習場で会う人のなかには、他の人が持っているゴルフクラブをよく見ている人もいます。ひどい汚れがついていたり、クラブが錆びたりしていると、周囲からよい印象を持たれません。

クラブの手入れが行き届いていれば、見た目もきれいで周囲の人に与える印象もよくなります。ゴルフクラブは定期的にメンテナンスをしていれば、簡単なお手入れ方法できれいになるので、面倒がらずに使うたびに磨くのがおすすめです。

手入れの有無は買取時にも影響!

ゴルフクラブは高価なものも多いので、買い換えの際には今まで使用していたクラブを中古ショップに買い取ってもらうという人も少なくありません。クラブそのものの価値はもちろん、「クラブに傷や汚れがないか」も、査定ポイントの1つです。お手入れをしっかりとしているクラブは状態がよく、高価買取してもらえる可能性が高まります。

自宅で簡単!ゴルフクラブ磨きに必要なもの

「メンテナンス」というと難しいイメージを持ってしまうかもしれませんが、ゴルフクラブのお手入れは自宅で簡単にできます。ゴルフクラブのメンテナンス時には、どのようなアイテムが必要なのでしょうか。

お手入れに必要な道具

ゴルフクラブのお手入れ用品は、以下の通りです。

  • 汚れを落とすためのアイテム:クリーナー、布、ブラシ
  • サビを落とすためのアイテム:サビ落としクリーム、サビ防止スプレー
  • つや出しのためのアイテム:ワックス
  • 汚れ・傷を防止するためのアイテム:コーティングクリーナー

ゴルフクラブ専用のお手入れ用品は、目的によって使い分けるものも多くありますが、最近は1つでお手入れを完了できるアイテムも増えています。

ゴルフクラブ専用のメンテナンスアイテムはどこで買える?

ゴルフクラブ専用のメンテナンスアイテムは、ライト・タバタゴルフ・ダイヤなどのメーカーが販売しています。これらはお手入れ用品だけでなく、ティーやスコアカウンター、鉛のテープなど、ゴルフ関連の小物の製造・販売も行っている会社です。メンテナンス用品は、ゴルフショップ、スポーツ用品店のゴルフコーナーはもちろん、ネットショップでも購入できます。

実はホームセンターで買える「パーツクリーナー」も万能!

ゴルフクラブは、クラブ専用のアイテムでお手入れをしなければいけないわけではありません。ホームセンターや自動車関連用品店に売っている自動車の「パーツクリーナー」を使って、クラブのお手入れをしている人も多くいます。

パーツクリーナーは油分を取るためのもので、揮発性が高くてすぐに乾くのが特徴です。正しく使えばグリップ・シャフト・ヘッドのすべてのお手入れに使用できます。ゴルフクラブ専用のお手入れ用品のように、素材などで使い分ける必要がないのが便利ですが、有機溶剤で直接触れると手荒れなどの原因になる可能性があるため、手袋などをして使用することを意識しましょう。また、においがきついので、屋内での使用時には換気をすることも忘れてはいけません。

ゴルフクラブ磨きで注意したいポイント

ゴルフクラブを磨く際に使用するアイテムは、研磨剤入りかどうかを必ずチェックしてください。ドライバーやフェアウェイウッドなどは、ヘッド部分が塗装してあるため、研磨剤の入ったアイテムを使用すると塗装がはげて傷になりやすいです。カーボンシャフトも同様で、研磨剤に弱いため注意する必要があります。

一方、アイアンやスチールシャフトのようにメッキの金属を使用している場合は、研磨剤の入ったお手入れ用品を使用しても問題ありません。しかし、メッキも強いとはいえ研磨剤入りのものを使用しすぎると傷になることもあるので注意しましょう。

ゴルフクラブのお手入れ方法

最後に、ゴルフクラブの各部位の具体的なお手入れ方法を解説します。

ドライバーやフェアウェイウッドのメンテナンス

前述の通り、ドライバーやフェアウェイウッドは塗装処理がされているものが多いので、研磨剤入りのメンテナンス用品は使用しません。ゴルフクラブ専用の用品や自動車のパーツクリーナーを柔らかい布やティッシュなどに含ませて磨くだけで、ある程度の汚れはきれいに落ちます

掃除などでも重宝される歯ブラシも傷をつけやすいので、ドライバーやフェアウェイウッドに使用するのはおすすめしません。

アイアン・ウェッジのメンテナンス

アイアンやウェッジは、芝や土などと接触する機会も多く、汚れやすいクラブです。芝や土、砂などが詰まっている場合は歯ブラシを使うと落としやすいですが、新しい歯ブラシは傷になりやすいので、使い古したものを使用しましょう。

汚れを落とす際は、ドライバーやフェアウェイウッドと同じくパーツクリーナーで磨くのが簡単ですが、研磨剤入りのメンテナンスのアイアンやウェッジ専用のものを使用しても構いません。また、お手入れ後にさび止めのスプレーなどで予防するのもおすすめです。

シャフトのメンテナンス

シャフトにもパーツクリーナーを使用して問題ありませんが、水で少し湿らせた布で拭き、水気を取るだけでも比較的きれいになります。汚れの度合いによって、お手入れの方法を変えるとよいでしょう。

グリップのメンテナンス

グリップが滑るとスイングに影響しますが、滑りの原因は基本的に「手垢(油分)」なので、パーツクリーナーで磨けば油分を取り除けます。ただし、パーツクリーナーを使いすぎるとグリップが溶けてしまうので、少量で磨くのがポイントです。

不安な場合は、台所の中性洗剤を使用するのもおすすめです。中性洗剤を泡立ててグリップにつけ、タオルできれいに拭き取れば、油分を取り除いてきれいな状態に戻ります。グリップ専用のお手入れ用品を使用するのも1つの方法ですが、自宅にあるものでもお手入れできるので試してみるのもよいのではないでしょうか。

ちなみに、グリップを磨いてもへこみや削れはなくなりません。また、経年劣化により硬化するのも避けられませんが、お手入れをすることで劣化のスピードを遅くし、よい状態を長く保てます。

ゴルフクラブのお手入れは定期的に、磨き方を守って!メンテナンスに関するご相談も、ゴルフショップウィザードへ

ゴルフクラブは練習やラウンドのたびに磨くだけで、きれいな状態を保てます。お手入れをしっかりとすれば、美しい見た目でスイングやスコアにもよい影響が期待できます。

メンテナンスにはゴルフクラブ専用のアイテムを使用してもよいですが、市販の自動車用パーツクリーナーがあればヘッド・シャフト・グリップすべてをお手入れできます。また、湿らせた布で拭き上げるだけでも、軽い汚れならきれいに落ちるでしょう。

方法や頻度は人によって異なりますが、楽しく続けられるお手入れ方法を見つけるのも、ゴルフには大切です。ゴルフクラブのメンテナンスでお悩みの方も、ぜひゴルフショップウィザードまでご相談ください。

ライター:永野 栄里子

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