ゴルフクラブのグリップ交換は自分でできる?交換にかかる費用相場もチェック!

初心者

ゴルフクラブのなかで唯一体に触れる部分であるグリップは、使っていくうちに消耗したり経年劣化を起こしたりするため、定期的な交換が必要です。しかし、すべてのグリップをショップなどで交換しようと思うと費用は安くない場合もあるので、「自分で交換したい」と思う人も少なくありません。

今回は、グリップ交換の方法や交換費用などについて解説します。自分で交換する際の注意点も理解したうえで、交換方法を検討しましょう。

ゴルフクラブのグリップ交換は重要!

ゴルフクラブのグリップは消耗品で、適切なタイミングで交換しないとミスショットにつながる可能性もあります。グリップを交換するタイミングやメリットは、次の通りです。

グリップを交換するメリット

劣化していないグリップは自然にクラブを握ることができ、スイング時に余計な力が入らないようにしてくれます。スイングが上手くいかない、よいスコアが出ない原因がグリップにある場合は、グリップ交換をすると改善に向かう場合もあります。

グリップは素材や太さ、重さなどで選ぶのが基本ですが、同じ太さや重さでもカラーやデザインは豊富です。自分好みのグリップに交換することで、よりゴルフを楽しんだり、新鮮な気持ちでゴルフに臨めたりするのも、グリップ交換のメリットだといえるでしょう。

グリップ交換のタイミング

グリップ交換の目安は、使用頻度や保管状態によるので一概にはいえませんが、あまり使用しない人も2年に1回は交換するのがおすすめです。よく使用する場合は、グリップの握っている部分が指の跡に合わせてすり減っていたら、交換のタイミングがきたといえます。

劣化したグリップはすべりやすいのも特徴ですが、単純に手垢がついていて汚れているだけの場合もあります。「すべり」が気になる場合は、中性洗剤やパーツクリーナーなどできれいにすると改善することも少なくありません。お手入れをしてもあまり変化が見られないときには、グリップ交換を検討してください。

ゴルフクラブのグリップ交換にかかる費用

グリップはゴルフクラブのパーツのなかでは比較的安価ですが、すべてのクラブのグリップを交換しようと思うと、そのぶん費用はかさみます。グリップ交換の前には、費用相場を知っておくことも大切です。

自分で交換する場合

グリップの価格は安いもので1,000円弱、高いものだと3,000円近くなり、ウッド用の場合は約1,000円から4,000円くらいまでと、価格に幅があります。自分で交換する場合、グリップの購入代金に加え、交換作業に使用する溶液やテープも必要です。

グリップ交換のための道具はセット販売されていることもあり、2,000円弱でそろえられます。持っているクラブすべてを1,500円のグリップにする場合の費用は、20,000円を超えるぐらいになります。

お店で交換する場合

ショップなどで交換する場合は、グリップ購入費用に加えて工賃がかかります。工賃はお店によって異なりますが、1本あたり300~500円が相場です。1,500円のグリップに交換する場合の費用は23,000~26,000円ぐらいで、自分で交換するよりも高くなります

即日交換できるショップもありますが交換に数日かかる場合もあり、納期もさまざまです。グリップの価格や交換する本数によっても費用は大きく変わってきますが、ショップで交換する場合は2~3万円くらいかかることを覚えておきましょう。

【自分でできる】グリップ交換の方法

グリップの交換頻度が高い場合、都度工賃を払っているのはもったいないと感じるかもしれません。グリップ交換は自分で行う人も少なくなく、自宅の交換も可能です。ここからは、グリップ交換の6つのステップを解説します。

古いグリップをはがす

まずは、シャフトから古いグリップをはがします。グリップがはがせたら、シャフトに残っている古いグリップ交換テープもはがしましょう。古いテープが残っていると、新しいグリップがつきにくいので、きれいにはがすのがポイントです。

なかなかはがれない場合は、やけどに注意しながらドライヤーなどで熱をあてたり、グリップ交換液を少量スプレーしたりすると、はがれやすくなります。

グリップ交換テープを巻く

古いグリップやテープを取り除けたら、新しいグリップ交換テープを巻きます。テープの巻き方はぐるぐる巻き付ける「らせん巻き」と、グリップに並行に貼る「縦巻き」の2種類があります。

テープは通常1重に巻きますが、2重、3重に巻くとそのぶん太くなります。気に入ったグリップをやや太めにしたいときには、この方法で太さを出すのがおすすめです。ただし、両面テープを多く巻いたぶん重くなるので、バランスが軽く感じることもあるため注意しましょう。

グリップ交換液をスプレーする

続いて、グリップ本体にグリップ交換液をスプレーします。スプレーするのは、グリップの内側とシャフトに巻いたグリップ交換テープです。

グリップの内側にはたっぷりスプレーして、まんべんなく交換液が行き渡るようにします。このとき、グリップエンドにティーを差し込んだり、指で穴を塞いだりして、グリップ交換液が漏れないようにするのも忘れてはいけません。

グリップを差し込む

グリップを差し込む作業は、素早く一気に行うのがポイントです。グリップエンドにティーを差し込んだ場合は、スプレー後に忘れず抜いてください。

グリップを差し込む際には、グリップ内の交換液が衣服などにかからないよう注意しましょう。差し込みがスムーズにできない場合は、グリップガイドを使用するのもおすすめです。

ヘッドとグリップの向きをそろえる

シャフトを奥まで差し込んだら、グリップとヘッドの向きをそろえます。グリップのセンターマークとフェースのスコアラインが平行になるようにし、バックラインがある場合はバックラインの位置も確認しましょう。

乾燥させる

向きもそろえられたら、最後に風通しのよい場所に半日(12時間)ほど置いて乾燥させます。グリップが完全に固着したかどうか確認し、問題ないと判断してから使用するようにしてください。

以上がグリップ交換の手順です。コツが必要な部分もありますが、クラブ調整のように豊富な技術や経験がないとできないというものではありません。初めてのグリップ交換に最適な安価な交換キットなども販売されているので、購入して挑戦してみるのもよいでしょう。

自分でグリップ交換をする際に注意したいポイント

慣れてくれば自分でグリップ交換をしても失敗が少なく、快適に新しいグリップを使用できます。しかし、初めてのグリップ交換の際には注意したいポイントもあります。

自分でグリップ交換をする魅力と注意点

自分でグリップ交換をする最大のメリットは、費用を抑えられる点でしょう。工賃は1本あたり数百円ですが、それが10本以上となれば3,000円、4,000円という出費になりますし、交換頻度が高ければ、その都度工賃がかかってしまいます。

自分で交換する場合は、新しいグリップのほか、グリップ交換テープと交換液があればよいので、安価に交換が可能です。

また、自分のタイミングでできるのも魅力の1つです。お店に依頼する場合はショップに持ち込み、できあがるまで待ち時間がかかったり、数日後に取りに行ったりという手間がかかります。自宅でのグリップ交換は、お店に持って行く・取りに行くという時間も節約できますし、自分で思い立ったタイミングで行えます。

しかし、初めてのグリップ交換は失敗する可能性もあります。慣れていないとグリップにシャフトを差し込む途中で止まってしまったり、奥まで入りきらなかったりということも…。また、向きをそろえるのも簡単そうですが意外と難しく、特にバックラインのあるグリップはうまくいかず、握ったときに違和感を持ったり、交換のやり直しになったりする可能性もあります。

さらに、グリップ交換のために使うアイテムはにおいが強いため、換気は必須です。作業後もしばらくにおいが気になることもあるため、グリップ交換作業ができるスペースがないと日常生活に支障を来すかもしれません。

困ったらお店で交換してもらうのもおすすめ

自分でグリップ交換をして失敗した場合、ショップに相談すると一度グリップを抜いてうまく差し直してくれることもありますが、グリップを抜く作業は100%成功するとは限りません。特に樹脂系はシャフトからグリップを抜くときに裂けてしまう可能性が高く、買い直しになることがあります。また、グリップを抜く作業にお金がかかる場合もありますので、「失敗したな」と思ったらそのままにせず、すぐに抜いて持って行くとよいでしょう。

交換時に失敗するリスクがある場合には、お店で交換するのも1つの方法です。ショップスタッフはグリップ交換作業に慣れているので失敗の心配がなく、きれいに仕上げてくれます。交換液で衣類が汚れたり、部屋がくさくなったりすることもないので、工賃を払う価値はじゅうぶんにあるでしょう。

ゴルフクラブのグリップ購入も◎交換のご依頼もゴルフショップウィザードへ

エポンや三浦技研、エミリットバハマなど、さまざまな地クラブ(カスタムクラブ)を取り扱うゴルフショップウィザードでは、グリップの販売・交換も行っています。グリップを購入してご自身で交換されるお客さまはもちろん、当店での交換をご希望されるお客さまもいらっしゃいますので、安心してお任せいただけます。自分でグリップ交換をしたい場合には、ご相談いただければアドバイスも可能です。

グリップに関する内容はもちろん、クラブ選びやクラブの調整、スイングチェックなど、ゴルフに関するさまざまなお悩みにお答えいたしますので、お気軽にご来店・お問い合わせください。

ライター:永野 栄里子

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