ゴルフクラブのなかで最も遠くまで飛ばせるドライバーですが、初心者の方は「なかなか飛距離が出ない」「球が曲がってしまう」といった悩みを持つことも少なくありません。ドライバーの正しい打ち方を知ると、飛距離だけでなくスコアアップも狙えます。
今回は、ドライバーのスイングの基本やポイント、効果的な練習方法を紹介します。
ドライバーの打ち方は難しい?
まずは、ドライバーの特徴を確認しましょう。ゴルフクラブのなかでも特にスイングが難しいといわれる理由も、解説します。
ドライバーとは
ドライバーは、各ホールの第1打、ティーショットでメインに使用するクラブです。複数あるクラブのなかで最も飛距離が出る1番ウッドを、「ドライバー」と呼びます。ドライバーの飛距離はゴルフの経験年数や性別、体格、年齢などによって異なりますが、男性は200~250ヤード、女性は150~200ヤードほど飛ぶのが平均的です。
ドライバーの特徴
ゴルフクラブは、ほとんどが地面に置かれた球を打つために使用されます。しかし、ドライバーだけはティーアップした状態の球を打ち、これがほかのクラブとの大きな違いだといえます。また、飛距離を出すために形状にも工夫が凝らされており、他のクラブと比べてシャフトが長く、ヘッドが大きいのが特徴です。見た目とは反対に重量は軽くなっています。
ドライバーが「難しい」といわれる理由
ドライバーは飛距離を出したり方向を定めたりするのが難しいといわれることもあり、特に初心者はドライバーの打ち方に苦労することも少なくありません。ドライバーでのスイングを難しく感じる理由は、シャフトの長さにあります。
ドライバーには、飛距離を出すために長いシャフトが使用されます。長いシャフトの先端に、大きなヘッドがついているので、バックスイングの際に大きな遠心力が働いてしまいます。その力をコントロールできないと正しいスイングができず、飛距離や球の方向に影響が出てしまうというわけです。
ドライバーの打ち方の基本
ドライバーに特殊な打ち方はなく、基本をしっかりと身につけることでスイングに安定性を求められます。握り方・構え方・腕の振り方・体の使い方の4つにわけて、打ち方の基本を解説します。
ドライバーの握り方
ゴルフクラブのグリップ(握り方)の基本は、以下の3種類です。
- オーバーラッピンググリップ:左手の人差し指と中指の間に、右手の小指を乗せるように握る
- インターロッキンググリップ:右手の小指と左手の人差し指を絡ませるように握る
- テンフィンガーグリップ:指を絡めず、10本の指すべてでクラブを握る
どの握り方でも、ドライバーを打つ際は両手の親指の爪が自分のほうに向いているかを確認しましょう。爪が横を向いている場合は、スイングに影響が出る可能性があります。また、「左手の甲が固定できるように握る」のもポイントです。
構え方
ドライバーを正しく握ったら、ティーが左足の親指の延長線上にくるような位置で、肩幅より少し広く開いて立ちます。グリップと体のあいだはこぶし1つ分ほど空け、シャフトがまっすぐになるよう構えましょう。このとき、シャフトが左に傾かないよう注意すること、またティーが左足側にあるので頭はボールよりも右側に、身体も少し右に傾いていることも確認してください。
腕の振り方
腕の力を抜き、しならせるようにスイングします。このとき、グリップエンド(グリップの先端)が、常におへそに向いているかどうかも意識してください。スイング時の主軸は体なので、グリップエンドが違う方向を向いているとフェースの向きがずれてしまい、球が曲がってしまいます。
体の使い方
スイング時には、腕の振り方と同時に体の使い方にも注意しましょう。腕だけでなく体を回転させて打つのは、ドライバーのスイングの重要なポイントです。バックスイングのときは右足、ダウンスイングでは左足に体重移動を行うと、回転を助けてくれます。ただし初心者の場合、体重移動や回転を気にしすぎると体の軸がぶれてしまうこともあるので注意しましょう。
【ゴルフ初心者向け】ドライバーのスイングのポイント
ドライバーは打ち方の基本を身につけるだけでも、安定したショットにつながります。加えて、次の3点を意識すると、よりよいスイングを実現できます。
力を入れて握りすぎない
遠くに飛ばそう、長いクラブを使いこなそうと思うと、どうしても強く握ってしまいたくなりますが、力を入れて握りすぎると腕や肩などにも余分な力が入り、結果的によいスイングにはなりません。構えるときは手の力を抜いて、やさしくクラブを持つようにしましょう。
ダウンスイングからインパクトまでは力を込めると、スイングスピードが上がるだけでなく、フェース面の安定にもつながります。「構えるときはリラックス」を頭に入れて、必要に応じて力を込めて握ると、よいスイングができます。
スイングは8割の力で
ドライバーは握る力だけでなく、スイングの力も100%、120%にしたくなるもの。しかし、思いっきり力を込めて振れば、そのぶん飛距離も出るわけではありません。ドライバーのスイングは、8割の力で行うことも大切です。余分な力が抜けると球も芯に当たりやすくなり、平均飛距離を伸ばすことができます。
基本の構えを大切にする
前述の基本の構えを大切にすると、スイングが安定し飛距離を伸ばしやすいといえます。ドライバーだけでなく、ゴルフは構えも重要です。いくらスイングがよくても、正しい構えができていなければ、根本的な悩みや問題を解決するのは難しいでしょう。鏡を見ながら基本の構えを確認のもおすすめです。
【ゴルフ初心者必見】ドライバーのスイングはどう練習する?
ドライバーでひたすら球を打っていても、上達にはつながりません。構えや握り方、力の入れ方を意識するだけで、練習の効果がアップします。さらに、飛距離やミート率をアップさせるためには、どのようなスイング練習をすればよいのでしょうか。
ミート率をアップさせるなら
ミート率とは、ボールスピードを速くするために伝えた力を数値化したもので、ボールスピード÷スイングスピードで割り出せます。数値が高いほど、効率よくボールにエネルギーを伝えられているということになります。
ミート率をアップさせるには、ドライバーの中心でまっすぐボールを打てることも大切です。そのためには、ドライバーでアプローチの練習をしましょう。左右対称のスイングをしてボールを打つ感覚をつかむと、芯を外したときの打感がわかるようになります。
飛距離をアップさせるなら
ドライバーといえば飛距離というイメージも強いですが、飛距離アップにはスイングスピードがおおきく影響します。いくら力があっても、スイングスピードが遅いと球は飛びませんし、反対にあまり力のない人も、スイングスピードが速ければ飛距離を伸ばせます。
スイングスピードを上げるには、重いクラブやバットなどを持って素振りをする、軽い棒で素振りをしてスピードを覚えるといった練習が有効です。初心者の方はとにかく球を打って、感覚をつかむことが大切だと思いがちですが、日々の地道な努力も成長への近道だといえます。
ドライバー選びも打ち方指導も、ゴルフショップウィザードにお任せ!
ゴルフクラブのなかで最もシャフトが長く、ヘッドが大きいドライバーは、遠くまで飛ばせるのが特徴です。飛距離がなかなか出ないと感じたら、鏡を見ながら基本の構えやスイングを練習する、スイングスピードアップのための素振りを実践するなどして、まっすぐ遠くに飛ばせることを目指しましょう。
ゴルフショップウィザードでは、初心者から上級者まで、1人ひとりに合ったドライバー選びのお手伝いをいたします。また、ドライバーでなかなか成果が出ない場合は、レッスンプロによるインドアスクールで、スイングの見直しや効果的な練習方法のご提案も可能です。
「ドライバーは難しい」という固定観念をなくし、心地よい打感で遠くまで飛ばせるプレイヤーを目指しましょう!
ライター:永野 栄里子
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