ゴルフのアイアンで飛距離が出ない原因は?番手ごとの目安も知ろう!

初心者

ゴルフクラブのアイアンは、番手ごとに飛距離の目安が決まっています。思ったように飛距離が出ず悩む人もいますが、その原因は何なのでしょうか。

今回は、アイアンで飛距離が出ない原因を解説します。正しい飛距離を出すためのポイントも知り、効果的な練習を実践しましょう。

アイアンの飛距離の目安

ゴルフのアイアンの飛距離の目安を知ると、自身が正しい飛距離を出せているかがわかります。まずは、アイアンに関する基礎知識と、飛距離の目安を確認しましょう。

確認!ゴルフクラブのアイアンとは

アイアンはゴルフクラブの種類の1つで、ヘッドがチタンやステンレス、軟鉄などの金属でできているものです。番手ごとに飛距離に飛距離が決まっており、最短ショットでボールをグリーンに運ぶために、グリーンまでの距離に応じて適切な番手を選んで使用します。

アプローチやバンカーなど、状況に応じて使い分ける「ウェッジ」も、アイアンに含まれるケースが多いです。

アイアンの飛距離の目安

アイアンの飛距離が正しく出せているかは、目安を知るとわかります。男性・女性の飛距離の目安は以下の通りです。

番手(ロフト角)男性(ヤード)女性(ヤード)
3番(19度前後)190135
4番(21度前後)180130
5番(24度前後)170120
6番(28度前後)160110
7番(32度前後)150100
8番(36度前後)14090
9番(40度前後)13080
PW(44度前後)12060
AW(50度前後)10050
SW(56度前後)8030

ロフト角は番手に比例して大きくなり、反対に飛距離は番手が大きくなると短くなります。

アイアンの飛距離に影響するのは…

アイアンの飛距離を決める要素は、大きく3つあります。ロフト角のようにゴルフクラブそのものが持つ要素もありますが、ゴルファーの力による部分も大きいです。

ボール初速

ボールを打ち出す瞬間の初速は、飛距離を決める要素の1つです。初速が速ければ飛距離が伸びるので、同じ番手・ロフト角のアイアンでも、初速が異なるゴルファーが打つと、飛距離に差が出てしまいます。

打ち出し角

インパクト時に、ボールが地面に対しどの角度で飛び出したかを示す打ち出し角も、飛距離に影響します。アマチュアゴルファーの場合、15~18度が理想的な打ち出し角です。打ち出し角はロフト角やシャフトの種類にも左右されるため、ゴルファーの実力はもちろん、クラブ選びも重要になります。

バックスピン量

バックスピン量は、ボールが飛んで行くときに、目標方向と反対向きにかかる回転の数です。ボールを上げて遠くに飛ばすためには、最適なバックスピン量をかける必要があり、アイアンの場合は「番手×1,000」回/分が理想的といわれています。

アイアンで飛距離が出ない原因

番手ごとの飛距離の目安に自身のアイアンの飛距離が届いていない場合は、原因が何なのかを考え、飛距離アップに向けた対策を行う必要があります。主に考えられる原因は、大きく4つです。

スイングフォームが正しくない

スイングフォームが正しくない人はヘッドスピードやミート率が上がりにくいため、アイアンの飛距離も伸びない可能性があります。誤ったスイングフォームのまま思いっきり打っても、飛距離にはつながりません。

正しいスイングフォームを身につけると、自然にヘッドスピードやミート率の向上も期待でき、理想の飛距離が出せるようになります。

アドレスが正しくない

アドレス(構え)も、アイアンの飛距離に影響します。アイアンはロフト角だけでなく、クラブの長さも番手ごとに違うため、ボールの位置やスタンス幅も番手に合わせて変える必要があります。ボール位置やスタンス幅は体格によっても異なるため、一概に「この場所がよい」とはいい切れません。

スタンス幅の目安は「フルスイングを気持ちよくできる、最も狭い幅」です。ボール位置は、7番アイアンの際がスタンスの中央で、そのほかは番手が上がるごとに少しずつ左にずらしましょう。

ヘッドスピードが下がった

前述の通り、ヘッドスピードは飛距離と密接な関係があるため、ヘッドスピードが落ちたことでアイアンの飛距離が出なくなってしまうというケースも、少なくありません。特に、年齢を重ねた人やブランクがある人は、練習不足や筋力低下でヘッドスピードが下がりやすいです。

ヘッドスピードの向上に役立つのは、日々の練習と筋トレです。また、若い頃使っていたクラブを長年使い続けている人は、ヘッドスピードに合ったクラブに買い替えるだけでも、飛距離が出るようになるかもしれません。

クラブが合っていない

使っているゴルフクラブが合っていないのも、飛距離が出ない原因の1つです。たとえば、ヘッドスピードが速い人はロフト角が大きいアイアンでは、ボールが上がりすぎてしまう可能性があります。また、シャフトも柔らかいものより硬いもののほうが、ヘッドスピードが速い人には合っています。

アイアンの重量やバランスが、飛距離の上がらない原因になることもあります。さまざまな観点から自分に合ったアイアンを検討するのも、飛距離アップへの近道です。

ゴルフのアイアンで正しい飛距離を出すためのポイント

番手ごとの飛距離の目安に近づくには、以下のポイントを意識して、練習やクラブ選びをするとよいでしょう。

  • ボールの左側を意識する
  • フックグリップで打つ
  • 片手で素振りをする
  • クラブを買い替える

ボールの中心を見るよりも、左側を見ながらスイングをしたほうが、最下点がずれてダウンブローのスイングをしやすくなります。ダウンブローなら、インパクトの際にクラブのフェースが起きた状態になるので、飛距離が出やすくなります。

また、アイアンの飛距離が思うように出ない人は、インパクト時にフェースが開いていることも多いです。フェースが開いた状態で打つとスライスやボールの上がりすぎによって、飛距離が出にくくなります。これを改善するためにフックグリップで握ると、フェースが閉じて飛距離アップが期待できます。

練習方法としては、左手だけでの素振りがおすすめです(※右打ちの場合)。手打ちを解消し、下半身の回転や体重移動など、全身を使ったスイングが身につきます。片手でも軽い力で触れるようになったら、芯でボールを捉えることを意識して打ってみましょう。

練習を工夫しても飛距離がなかなか伸びない場合は、クラブが合っていないのかもしれません。自分に合ったアイアン選びに迷ったら、地クラブを選ぶのも1つの方法です。三浦技研やPXG、EMILLID BAHAMA(エミリッドバハマ)など、人気のアイアンを取り扱う地クラブメーカーは多く、地クラブの取り扱いのあるショップでは、初心者からツアープロまでさまざまなレベルに合ったアイアンを提案してくれますので、ぜひ相談してみてください。

番手・ロフト角ごとのアイアンの飛距離を目指すなら、ゴルフショップウィザードのインドアレッスンへ!

アイアンの飛距離は、番手やロフト角によって目安が異なります。最適な飛距離が出ない場合は原因を把握し、改善のための練習を工夫することが大切です。また、自身のスイングスピードやミート率に合ったヘッドやシャフトを選ぶのも、飛距離アップにつながります。地クラブアイアンも視野にいれ、最適な1本で効率的にレベルアップを目指しましょう。

ゴルフショップウィザードでは、豊富な地クラブアイアンをご用意しております。また、店内併設のインドアレッスンでは、大勢の方への指導経験があるレッスンプロが、1人ひとりに合ったアイアンの飛距離アップにつながる練習方法をご提案いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

ライター:永野栄里子

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