ゴルフクラブに寿命はある?パーツごとの寿命をチェック!

初心者

ゴルフクラブは高価なものも多いので、こだわって選んだクラブはできるだけ長く使いたいと考える人も多いでしょう。しかし、ゴルフクラブにも寿命があるため、時期が来たら買い替えも必要です。

今回は、ゴルフクラブの寿命に関する情報をまとめました。パーツごとの寿命や、ヘッドの寿命の見極め方を知り、買い替えのタイミングの参考にしてください。

ゴルフクラブのパーツごとの寿命は?

ゴルフクラブはヘッド・シャフト・グリップの3つのパーツで構成されており、各パーツの寿命は異なります。まずは、パーツごとにどれくらいのあいだ使うことができるのかを確認しましょう。

ヘッドの寿命

ゴルフクラブのヘッドは、ボールを打ち出す重要な役割を持った部分です。「大きな力が加わるので寿命が短いのでは」と思う人がいるかもしれませんし、「素材がしっかりとしているから長く使えるはず」と考える人もいるでしょう。

ヘッドの寿命は、10~20年ほどといわれています。ひび割れや変形、へこみなど明らかな劣化が見られなければ、これより長く使える場合もあります。

シャフトの寿命

ヘッドに挿さっているシャフトの寿命は、5~10年ほどです。使用頻度によっては、これより短い期間で寿命を迎えることもありますし、状態によっては10年以上使える可能性もあります。

使用年数に関わらず、表面にサビが出たり、傷が見られたりしたらシャフトの交換時期です。金属素材を使用しているスチールシャフトは、サビが発生すると劣化スピードが早まります。一方、カーボンシャフトはサビは発生しませんが、強い衝撃によって炭素繊維を損傷してしまうと、劣化の原因になります。

グリップの寿命

スイング時に唯一体に触れる部分であるグリップは、寿命が短いパーツです。1年、もしくは40ラウンドでの交換が推奨されています。

グリップは劣化すると硬くなったり、滑りやすくなったりするため、握りにくくスイングにも影響してしまいます。飛距離が伸びない、狙った方向にボールが飛ばないだけでなく、クラブが手からすり抜けてしまう恐れもあるため、劣化が見られたら早めに交換しましょう。

種類別!ゴルフクラブの寿命の見極め方

ゴルフクラブはヘッド形状によっても、寿命が異なるといわれています。それぞれのクラブの寿命を見極めるポイントを、解説します。

ドライバー

ドライバーは、ヘッドにひび割れが見られる、フェースが凹んでいるといった症状が劣化のサインです。20年使ってもこうした症状が見られないケースも多く、クラブのなかでも耐用年数が長いといえます。

アイアン

アイアンもドライバーのように、ヘッドに凹みが見られると劣化している証拠だといえます。また、フェースのボールが当たる部分が削れてくるのも、劣化のサインの1つです。定期的にフェース面を手で撫でてみてへこみが感じられる場合や、溝に傷みが生じているときには、買い替えを検討しましょう。

ウェッジ

ウェッジはスピン量が重視されるクラブで、見た目に明らかな劣化がない場合も、スピン量が落ちてきたら寿命を迎えたと捉える人もいます。一般的に、3年ほど使用したウェッジは、新品のウェッジと比べてスピン量が少なくなるため、性能を重視するなら3年を目安に交換するのがおすすめです。

パター

パターはほかのクラブと比べて、ショットでクラブが受ける衝撃が少ないので、寿命は比較的長くなります。使用頻度にもよりますが、15年以上は問題なく使えるケースが多いです。

しかし、パターも使っていくうちにフェース面に傷やへこみが出てくることがあります。また、インサート素材の硬化が蓄積すると、距離感や方向性、打感に影響することもあるので、「いままでと使用感が違う」と思うようになったら、買い替えを検討したほうがよいでしょう。

寿命を迎えたクラブを使い続けるとどうなる?

ヘッドやシャフト、グリップが寿命を迎えているのに、そのクラブを使い続けると、性能が落ちたことで飛距離やスコアに影響します。それだけでなく、大きな事故につながる可能性もあるため非常に危険です。

たとえば、傷やへこみがあるドライバーのヘッドを使い続けた場合、強い衝撃が加わったときにヘッドが割れてしまう可能性があります。また、古いシャフトをそのまま使っているとシャフトが折れてしまい、ヘッドが飛んで行って大怪我につながるかもしれません。グリップは滑りやすくなれば、前述の通りクラブが手からすり抜けてしまう恐れがあります。

よりよいスコアを狙うことはもちろん、大きな怪我につながるトラブルが起こらないためにも、寿命を迎えたゴルフクラブは使わず買い替える、もしくはパーツを交換することが重要です。

ゴルフクラブは日頃のメンテナンスで寿命を延ばせる!

ゴルフクラブは使用頻度や保管方法によって、寿命を迎える前に劣化して使えなくなってしまうことがあります。しかし反対に、しっかりとメンテナンスをしていれば、寿命といわれる年数が経過しても、よい状態のまま使えることも少なくありません。

最後に、ゴルフクラブの寿命を延ばして快適に使い続けるための、メンテナンスのポイントを紹介します。

メンテナンスのポイント

ゴルフクラブは、練習場やラウンドなどで使うたびにメンテナンスするのがおすすめです。使用後のクラブのヘッドやシャフトには、水分や土、ホコリなどが付着しています。また、グリップには手垢や手汗がついており、そのままにしておくと劣化を速める原因になります。

プレー後には、ヘッドについた砂や泥を落として、水気をしっかりと拭き取りましょう。シャフトは乾いた布、グリップは濡れた布で拭くのがおすすめです。

ゴルフクラブのメンテナンス用のアイテムとして、クリーナーやサビ落としクリーム、ワックスなどが販売されていますが、日頃のお手入れには車のパーツクリーナーを使うのもよいでしょう。油分を取るためのパーツクリーナーは、ヘッド・シャフト・グリップのすべてに使用可能で、揮発性が高く乾燥にも時間がかかりません。

メンテナンスは、大切なクラブ、気に入ったクラブを長く使い続けられることはもちろん、新しいクラブを購入する際に、古いクラブをよい値段で中古ショップに売れるといったメリットも得られます。

クラブの保管方法にも注意!

使った後にすぐにお手入れをすれば、汚れが落ちやすく次回使うときにきれいな状態になっているので、気持ちもよいです。しかし、せっかくお手入れをしたクラブも、保管方法を誤ると劣化が早まることがあります。

ゴルフクラブは温度や湿度が急激に変化する場所に置いておくと、劣化しやすいです。涼しくて乾燥した場所に保管しておくと保管時の劣化を食い止められるので、シューズクロークや納戸など、家のなかに置いておくのがおすすめです。

車のなかや屋外の倉庫は温度変化が激しく、湿度も変わりやすいので、入れっぱなしは避けましょう。

ゴルフショップウィザードで、寿命を迎えたゴルフクラブを交換しましょう

ゴルフクラブの寿命は、ヘッド・シャフト・グリップのパーツによって異なります。また、寿命といわれる年月を迎えても、メンテナンスをしっかりと行っていれば、きれいな状態でさらに長く使えるケースも少なくありません。

クラブが寿命を迎えたら、無理に使い続けずに早めに買い替えを検討しましょう。さまざまな地クラブ(カスタムクラブ)を取り扱うゴルフショップウィザードは、新たなクラブを購入するお手伝いもさせていただきます。気になるメーカーやモデルがあるという方はもちろん、地クラブに興味がある、地クラブを使ってみたいという方も、お気軽にご相談ください。

ライター:永野栄里子

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