ゴルフクラブは利き手に関わらず右打ちをする人が非常に多いですが、なかには「レフティ」と呼ばれる左打ちの人もいます。レフティのクラブは大手メーカーだけでなく地クラブ(カスタムクラブ)メーカーからも販売されていますが、スコッティキャメロンのパターでレフティに対応しているモデルには、どのようなものがあるのでしょうか。
今回は、スコッティキャメロンのレフティ対応パターを紹介します。レフティに関するさまざまな情報もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
ゴルフのレフティ(左打ち)とは
ゴルフクラブのレフティとは、左打ちのことをいいます。通常、ゴルフでは打ちたい方向に向かってボールの左側に立ち、左手が上になるようにグリップを握ります。しかし、レフティ用のクラブはこの反対で、目標に対してボールの右側に立ち、構えも右手が上になるようにグリップを握ります。
レフティの割合
日常生活における左利きの割合は、世界の全人口の約1割ほどだといわれています。しかし、ゴルフクラブの多くは右利き用で、左打ちをする人は全体のおよそ3~5%しかいないそうです。生活のなかの動作では左手を使う人も、ゴルフクラブは右打ちを選択するケースがほとんどで、レフティの割合は非常に少ないため、対応するゴルフクラブも多くありません。
レフティで活躍するプロ
アマチュアにも少ないレフティは、世界で活躍するトッププロのなかではさらに少なくなります。しかし、レフティだからといって不利なわけではなく、トッププレイヤーとして名を馳せた左打ちゴルファーも存在します。
その1人が、アメリカ出身のフィル・ミケルソンです。タイガーウッズと人気を分けるような世界トップレベルのフィル・ミケルソンは、レフティであることはもちろん、190cmの高身長を生かしたプレーでも知られています。
もう1人も同じくアメリカ出身の、バッバ・ワトソン選手です。マスターズトーナメントで2度の優勝経験があり、アメリカPGAツアーでも通算12勝。2014年のシーズンには、ドライバーの平均飛距離が314.3ヤードと、世界屈指の「飛ばし屋」としても有名です。
レフティのメリット・デメリット
「レフティ」というだけでゴルフのプレーに不利が生じることはありませんが、右打ちにはないデメリットが存在するのは事実です。レフティにはどのようなメリット・デメリットがあるのかを見てみましょう。
レフティのメリット
レフティのメリットは、「野球で左打ちの人は、ゴルフも左打ちのほうが上達しやすい」という点です。野球経験者で左打ちに慣れている人は、ゴルフでも左打ちをしたほうが上達しやすいです。飛距離を保ってスムーズなスイングを実現できるので、右打ちよりも左打ちのほうが飛距離が大きく出るという人は、左打ちを極めたほうがよい場合もあります。
しかし、後述するデメリットからわかる通り、左打ちは練習する場所やクラブ選びなど、さまざまな不便が生じるため、これからゴルフを始めるという人には、左利きでも右打ちを勧められるケースが多いです。
レフティのデメリット
ゴルフで左打ちするデメリットには、以下のようなものがあります。
- レフティ用のクラブは選択肢が少ない
- 弾道測定器が非対応の場合がある
- 練習場の打席は1割以下で座席を確保しにくい
- ゴルフクラブや打ち方に関する情報は、右打ちを対象としたものがほとんど
ゴルフショップに並んでいるクラブのほとんどは右打ち用で、左打ち用のクラブは2割以下です。生産数が少ないだけでなく、価格も高くなりがちなのは、レフティのデメリットだといえます。ゴルフショップの試打コーナーも右打ちに特化しているケースが多く、弾道測定器が対応していないこともあります。こうしたショップで購入する際には、打感がわからないまま妥協してクラブを購入しなければなりません。
また、練習場の左打ち用の打席は両端に設置されることが多く、全体の1割以下しかありません。しかも、右打ちと左打ちの両方ができるようになっているので、混雑していれば右打ちの人も使用します。よって、練習に行ったのになかなか打席が空かず、長時間待たなければいけなくなる可能性が高いです。
さらに、ゴルフに関する情報コンテンツは豊富にありますが、その多くは右打ちを対象としています。左打ちの場合は左打ちに置き換えればよいだけですが、反転させてコツなどを理解するのは難しいこともあります。また、レッスンも左打ちに対応していないケースが多く、コーチがお手本を見せられないのはデメリットでしょう。
スコッティキャメロンのパターはレフティにも対応している?
レフティにはさまざまなメリット・デメリットがあり、選べるクラブが限られているのは難点の1つです。世界のゴルファーたちから支持されるスコッティキャメロンのパターのなかには、レフティ対応のものはあるのでしょうか。
左利き用のパターも販売されている
結論からいいますと、スコッティキャメロンのパターのなかには、レフティ対応モデルも存在します。しかし、すべてのモデルがレフティに対応しているわけではなく、その種類は限られてしまいます。右打ちの人より選択肢が狭まってしまい、「使ってみたい」と思ったモデルが左打ちに非対応だったということもあるため、事前のチェックは欠かせません。
レフティが使えるパターの種類は?
スコッティキャメロンのパターのなかで、レフティに対応しているモデルは以下の通りです。
- Phantom 7.5
- Phantom 11.5
- Newport 2
- Newport 2.5+
- Del Mar
- GOLO 6.5
Phantomシリーズは10種類中2種類、Super Selectシリーズは11種類中4種類が、レフティも使用できます。また、右打ちの場合は長さが選べるモデルも多いですが、左打ちはいずれも34インチのみです。
レフティでも使えるパターはあるものの、右打ち用と比べるとその選択肢は少なくなっています。
さまざまなメーカーからスコッティキャメロンが選ばれる理由
右打ち用と比べると少ないとはいえ、スコッティキャメロンのパターは21種類中6種類がレフティに対応しており、レフティからも一定の需要があることはわかります。右打ち・左打ちに関わらず、スコッティキャメロンのパターが多くのゴルファーに選ばれる理由は何なのでしょうか。
パターに精通した職人が立ち上げたブランド
スコッティキャメロンというブランド名は、有名メーカーで多くの学びを得て独立したパター職人、スコッティキャメロン氏の名前を採用しています。若かりし頃にさまざまなメーカーで学んだ知識と経験を生かし、独創的な発想と精巧な作りを実現したパターの数々は、世界のトッププロをはじめとしたゴルファーたちに愛されています。
世界のプロたちの細かな要望にも対応
ツアープロは、プレースタイルなどによってクラブづくりで細かな要望を出すケースも少なくありません。スコッティキャメロンは、こうした要望にも対応できる確かな技術と応用力を兼ね備えており、重量やヘッド形状、特性などを、使用するプロの好みによって作り分けることが可能です。
デザインが美しく構えやすい
機能性はもちろん、世界のトッププロは見た目にもこだわることが多く、スコッティキャメロンは高いデザイン性も評価されています。洗練されたヘッド形状は、構えやすさをはじめとした機能面にもよい影響をもたらし、プレーの美しさにも貢献します。
現代のグリーンに合った性能
スコッティキャメロンのパターは複数のモデルがありますが、どれも一般的なパターより総重量がやや重めになっています。最近のグリーンの多くは転がりが速く、重めのパターのほうがストロークが安定しやすいです。現代のグリーンに合った性能を保持しているのも、スコッティキャメロンのパターの魅力でしょう。
レフティの方のクラブ選びも、ゴルフショップウィザードにお任せください!
左打ち用のクラブでプレーするレフティは、ゴルフ人口の3~5%ほどといわれています。クラブの選択肢が少ないことをはじめ、デメリットも多いレフティですが反対にメリットもあるので、左打ちのほうが飛距離が非常に出るという人は、レフティ用のクラブを極めたほうが成長が見込めるかもしれません。
スコッティキャメロンからも、左打ちに対応しているモデルが6種類販売されています。ゴルフショップウィザードでは、スコッティキャメロンをはじめとした地クラブ(カスタムクラブ)各社がリリースしている、レフティ用のクラブ選びもサポートしておりますので、左打ちの方もお気軽にご相談ください。
ライター:永野栄里子
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