ゴルフクラブ、ウェッジの角度は何度?選び方のポイントを解説

初心者

ゴルフクラブのセッティングは14本で、ドライバーやアイアン、パターのほかにフェアウェイウッドやユーティリティ、ウェッジなどを含みます。4種類のウェッジは、どのような角度を選べばよいのでしょうか。

今回は、ゴルフクラブのウェッジの角度について解説します。種類ごとのウェッジの役割や、角度以外の選び方のポイントもまとめていますので、ウェッジ選びの参考にしてください。

ゴルフクラブのウェッジとは

のほか、バンカーショットや深い芝(ラフ)からのショットなどにも使用される、便利なクラブだといえます。

ボールを遠くに飛ばすことよりも、高く上げたりバックスピンで止まるように打ったりできるように設計されており、クラブフェースが上を向いているのが特徴です。

ウェッジの種類は4つ!

ウェッジは大きく4種類に分けられ、それぞれクラブ設計やコースでの役割が異なります。ピッチングウェッジ・アプローチウェッジ・サンドウェッジ・ロブウェッジの特徴や役割を確認しましょう。

ピッチングウェッジ(PW)

ピッチングウェッジは、グリーン周辺でボールを高めに上げて転がす際に使用するウェッジです。角度(ロフト角)はメーカーやモデルによって変わります。アイアンセットに含まれることも多く、この場合はウェッジの角度や本数を決めるのに、ピッチングウェッジの角度を目安にするのが一般的です。

アプローチウェッジ(AW)

ピッチングウェッジとサンドウェッジの距離の差を埋めるのが、アプローチウェッジです。飛距離の目安はロフト角によって大きく変わり、80~100ヤードくらいとなっています。グリーン周辺でのアプローチショットに適しており、半分上げて半分転がす「ピッチ&ラン」を打ちたいときにおすすめのクラブです。

サンドウェッジ(SW)

サンド(砂)という名の通り、バンカーショットに適しているのがサンドウェッジです。ボールが上がりやすいよう、バウンス角が大きく作られているのが特徴だといえます。バウンス角の大きなサンドウェッジは、バンカーショットやラフからのショットが打ちやすいです。反対にバウンス角の小さいサンドウェッジも存在し、こちらはフェアウェイからのショットの際も使いやすいでしょう。

ロブウェッジ(LW)

バンカーを越す、グリーンに乗せるなど、ボールを高く上げたいときに重宝するのがロブウェッジです。高く上がるのが長所ですが、距離感が図りづらいので、初心者には使いこなすのが難しいこともあります。クラブセッティングの際も、ロブウェッジは前述の3本よりも優先度が低くなるケースは少なくありません。

【ゴルフクラブのウェッジ】角度の選び方

ウェッジの角度(ロフト角)は、ピッチングウェッジの角度を基準に、4度か6度刻みで選ぶのが一般的です。アイアンセットにピッチングウェッジが含まれる場合は、その角度に注目して、その他のウェッジを購入します。

従来のウェッジの角度と本数

これまでのクラブセッティングの主流は、ピッチングウェッジプラス2本でした。ピッチングウェッジのロフト角は46~48度であることが多かったため、52度と58度のウェッジを追加し、角度の差が4~6度という最適なバランスで組み合わせることができました。

現在も6度刻みが一般的

大手メーカーのクラブセットは、ピッチングウェッジ44度、アプローチウェッジ50度、サンドウェッジ56度という6度刻みの3本セットが多い傾向です。ピッチングウェッジが46度なら、アプローチウェッジ、サンドウェッジの角度も2度ずつ上がります。

しかし、ロフト角が1度につき飛距離は3~4ヤード変わるといわれているので、6度刻みにするとウェッジ間の飛距離の差は18~24ヤードになります。

最適な角度差は4度?

ツアープロのクラブセッティングを見てみると、日本のツアーでは52度と58度の、6度刻みのウェッジ2本が主流となっています。PGAツアーの場合は、52度、56度、60度の4度刻み3本が多いです。

打ち分けられるのであれば、6度刻みでもセッティングが2本でも問題ないでしょう。しかし、アマチュアの場合はグリーン周辺での失敗や、練習不足がクラブコントロールがうまくいかないのも、原因として挙げられます。

よって、初級から中級のゴルファーには、4度刻みで3本のセッティングがおすすめです。クラブセッティングは14本と本数が限られていますが、余裕があれば4本すべてのウェッジを入れておくと、より安心でしょう。

【ゴルフクラブのウェッジ】選び方のポイント

よりよいスコアを実現できるウェッジを選ぶ際には、角度以外にも注目したいポイントがあります。ロフト角を含む、ウェッジの選び方のポイントは、次の通りです。

ロフト角・バウンス角

ロフト角は、ここまで説明してきた「角度」のことです。クラブを垂直に構えた際の、フェースと垂直線のあいだの角度を指します。ロフト角は飛距離やボールの高さに影響するので、ウェッジ選びの際に最も注目したいポイントです。前述の通り、4~6度の間隔で、均等に刻むのが最適だといえます。

バウンス角はリーディングエッジ(フェースとソールの境界線)から、ソールの頂点までの角度です。0~8度までのローバウンスと、12~16度のハイバウンスにわかれます。バンカーやラフでは、ヘッドが地面に刺さりにくいハイバウンスがおすすめです。反対に薄いラフなどでは、ローバウンスのほうがボールを拾いやすくなります。

シャフトの重さ

アプローチでの安定感を重視する場合は、アイアンよりも重量のあるシャフトを選びます。ダウンスイングをスムーズに行いたい場合は、アイアンのシャフトと同じくらいの重量のものがおすすめです。

ソールの形

ソールは幅が広いほうがやさしく、多少のミスにも対応できます。しかし、幅が広すぎると芝の抵抗を受けやすいので、使用シーンに合わせたソール幅を意識して選ぶことも重要です。上級者の場合は、多面ソールタイプのウェッジを選ぶと、フェースを開いて使いやすく、スピンの強さや弾道の高さなどが調整しやすいといえます。

ネックの形

ウェッジのネック形状は、アイアンと合わせて選ぶのが主流ですが、重視したいポイントによって、アイアンの形状とあまり差のないものを選んでもよいでしょう。ネックの形状は、大きく以下の3種類にわけられます。

  • グース形状
    リーディングエッジが後ろに引っ込んでいる形状。インパクトでボールに当たるタイミングがわずかに遅れるので、ボールを捕まえやすいのが特徴。弾道を低く抑えられ、ショットを安定させたい場合におすすめ。
  • セミグース形状
    グース形状とストレート形状の中間の形状。操作性と寛容性に優れている。アイアンがグース形状の場合は、操作性アップにセミグース形状が最適。
  • ストレート形状
    グース形状と比べて、リーディングエッジが前に出ている形状。ボールの下にリーディングエッジがスムーズに入り、高く上がりやすい。ウェッジの操作性を重視したり、状況に応じたフェース開閉をしたりしたいという中級から上級者におすすめ。

ウェッジ選びに迷ったら、ゴルフショップウィザードへ

ゴルフクラブのウェッジは、飛距離よりも高さやスピンなどが出やすい設計のクラブです。4種類のウェッジの角度は、4~6度で均等にあけ、3本セッティングするのが一般的だといえます。その他のポイントにも注目しながら、よりよいスコアにつながるウェッジを選びましょう。

ウェッジの角度は、ゴルフ歴やレベルによっても異なります。初心者は4度間隔で、できれば4本持っていると安心です。

ゴルフショップウィザードでは、ウェッジのセッティングやお客様1人ひとりに合ったウェッジ選びのお手伝いをしております。さまざまな地クラブをご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。

ライター:永野栄里子

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