ゴルフクラブの飛距離はどれくらい?ドライバーの男女別目安を解説!

初心者

ゴルフクラブは、クラブによって飛距離が異なります。クラブごとの飛距離の目安を知っておくと、自分の飛距離が適正か、なぜ思うように飛ばないのかなどの課題が見えてきます。

今回ご紹介するのは、飛距離を知る重要性や、ドライバーの飛距離の目安です。初心者が飛距離を伸ばすためのポイントにも触れていますので、参考にして飛距離アップに向けて効率的なスイングを定着させましょう。

ゴルフクラブの飛距離を理解することは重要!

「飛距離を知らなくても、とりあえず遠くまで飛ばせば問題ないのでは?」と思われるかもしれませんが、クラブごとの飛距離を把握しておくことは、スコアアップには欠かせない要素です。

まずは、飛距離とは何か、飛距離はどう測るのかを見てみましょう。

ゴルフクラブの飛距離とは?

ゴルフクラブの飛距離とは、「クラブで打ったボールがどれくらい飛ぶのか」を指します。飛距離の定義は「キャリー+ラン」で、キャリーはボールが空中を飛んだ距離、ランは地面に落ちたボールが転がった距離です。ランはライ(天候や地面の傾斜などの状況)によっても変わるので、店舗などで飛距離を計測する場合は、キャリーのみを見ることが多い傾向です。

クラブごとに飛距離の目安があり、その飛距離に達していない場合は、飛距離に影響する3つの要素が欠けているといえます。

飛びの3要素は「初速」と「バックスピン量」、「打ち出し角」です。初速はボールがフェースに当たって打ち出された速度(ボールスピードともいう)で、ヘッドスピードが速く、フェースに正しく当たれば初速が上がります。ドライバーの初速の目安はヘッドスピード40m/秒の場合+20、つまり60m/秒です。球がよく飛ぶ人は、初速が70m/秒を超えている場合もあります。

バックスピンとは、進行方向に向かって回る「トップスピン」と逆の回転です。バックスピンでの回転数も、飛距離に影響します。ドライバーの場合、理想のバックスピン量は2,000~250RPM、1分間に2,000~2,500回転です。これよりも多すぎると球が上がってしまい飛距離が出ませんし、少なすぎるとトップスピンがかかり、地面に早く落ちてしまいます。ちなみに、アイアンの適正なバックスピン量は「番手×1,000RPM」、5番アイアンの場合は5,000RPMです。

最後の打ち出し角は、ボールがフェースに当たり、飛んでいく角度を指します。ドライバーの最適な打ち出し角は、15度前後です。

以上の3つの要素は、どれが欠けても飛距離を伸ばす妨げになります。初速が速くバックスピン量が適正で、正しい角度で打った球は、ゴルフクラブごとに定められた飛距離を出す確率が高いといえます。

クラブごとの飛距離は知っておかないとダメ?

飛距離はクラブによって異なりますが、それぞれのクラブの飛距離を把握しておくことも、ゴルフの上達につながります。ゴルフクラブの飛距離を把握していないと、コースでどのクラブで打てばよいのか迷ってしまいます。

たとえば、コースで200ヤード先に池があった場合、200ヤード飛ぶクラブを選ぶと池に落ちてしまう可能性が高いです。また、「250ヤード飛ぶ」と思って使ったクラブが、もし200ヤードしか飛ばないものだったら…。同じように、球が池に落ちてしまうかもしれません。

飛距離を細かく正確に把握できない場合も「どのクラブで打てばよいか」が判断できる程度には、大まかには理解しておけばあまり問題はないでしょう。しかし、アイアンは10ヤード刻みで、1つ番手が違うだけで飛距離が大きく変わってしまうので、できるだけ正確に知っておくのがおすすめです。

飛距離はどうやって計測する?

自分の飛距離がどれくらいかを知るのに最も一般的なのは、ゴルフ用の「飛距離測定器」や「レーザー距離計」を使用する方法です。また、ゴルフのシミュレーターでも飛距離の測定ができます。

クラブごとの飛距離が分かってきたら、次に意識したいのはコースでの「グリーンまでの距離」です。ゴルフコースでは、1打目を打つティーグラウンドに何ヤードかが記されている場合が多いので、この数字を見て適正なクラブを選びましょう。

また、コースの端には150ヤード、100ヤードといった地点に「ヤーデージ杭」という杭が刺さっています。球のある場所が杭と杭のあいだのどの辺りにあるかも、クラブ選びの目安となります。

最近は、目標物までの距離を簡単に計測できる「ゴルフナビ」を使用する人も多いです。「ゴルフナビ」は距離や高低差の計測が簡単にでき、最適なクラブ選択に役立ちます。

【ゴルフクラブの飛距離】男女別!ドライバーの飛距離の目安

ゴルフクラブの飛距離は、前述の3要素を満たすと目安に合った数字が出せる可能性が高いです。男性・女性それぞれのドライバーの飛距離の目安を確認しましょう。

男性の場合

男性のドライバーの飛距離の目安は、「9番アイアンの飛距離×2」だといわれています。9番アイアンの飛距離の平均は120ヤード程度なので、ドライバーで正しく打てていれば240ヤード飛ぶ計算です。しかし、もし9番アイアンで120ヤード飛ぶのに、ドライバーの飛距離が240ヤード未満(220ヤードなど)の場合は、3つの要素のうちどれかが欠けているといえます。

また、「ヘッドスピード×6」というのも、ドライバーの飛距離の目安です。40m/秒なら240ヤード、45m/秒なら270ヤードに達していない場合は、スイングやクラブの見直しが必要になる場合もあります。

女性の場合

女性のドライバーの飛距離は、平均で150ヤードほどです。ちなみに、9番アイアンは70ヤードほどなので、男性と同様に9番アイアンを基準に考えてよいでしょう。

飛距離は年代によっても異なる

性別だけでなく、年代よっても飛距離の目安は変わってきます。若い世代のほうが飛距離が出やすく、年齢を重ねるほど、飛距離は落ちてくるケースが多いです。

もちろん、ある程度力があるほうが飛距離は出やすいですが、筋力があるほどヘッドスピードが上がり飛距離が出るかといえば、そんなことはありません。余分な力を入れ過ぎるとミスが増えるので、力の入れ方も重要です。

ゴルフクラブの飛距離に影響するのは…

「初速」「バックスピン量」「打ち出し角」の3要素をしっかりと満たすには、正しいスイングをすることも大切です。また、柔軟性や筋力、シャフトのしなりなど、飛距離に影響するものはほかにもあります。

スイング

プロや上級者のなかには、個性的なスイングでも結果を出す人はいます。しかし、初心者が飛距離を出したい場合は、基本のスイングを正しく行うのが近道です。フェースの正しい位置にボールが当たれば、飛距離はアップします。

柔軟性と筋力

「飛距離と筋力は比例しない」といいましたが、ヘッドスピードを上げるには筋力も必要です。重要なのは腕ではなく、下半身と体幹の筋力で、下半身と体幹を強くすることで軸がぶれない、安定したスイングができるようになります。

また、柔軟性があればボールにパワーを伝えやすいです。肩甲骨やその周辺、股関節、胸周りの筋肉は、鍛えることよりも柔軟性を持たせることを意識してトレーニングするとよいでしょう。

シャフトのしなり

ゴルフクラブのシャフトのしなりも、飛距離に影響します。シャフトの硬さは大きく5種類(L.A.R.S.X)あり、飛距離を出すにはヘッドスピードに合った硬さを選ぶのがおすすめです。ヘッドスピードが速いほど、しなりすぎて不安定にならないよう、硬いシャフトが合うようになります。

初心者が意識したい、飛距離を伸ばすためのポイント

ゴルフクラブの飛距離に影響するもの、飛距離アップに欠かせない要素などは分かっても、「具体的に何を改善すればよいか」「練習で何を意識すればよいか」という疑問を初心者は少なくありません。

最後に、初心者が飛距離を伸ばすために注意したいポイントをご紹介します。

クラブは自分に合っているか

どんなによいスイングをしていても、クラブが合っていないと適正な飛距離が出ないことがあります。自分に合ったクラブに変えるだけで、飛距離が10ヤード以上伸びることもあるので、思うように飛距離が出ない場合は、クラブの見直しをしてみましょう。

ベストなクラブの目安は「1.5ラウンドしても疲れない」ことです。現在使用中のゴルフクラブで1.5ラウンドして「つらい」と感じるようであれば、重いクラブを使ってしまっていることになります。

また、クラブはショップなどでのフィッティングで、専門知識のあるスタッフにアドバイスをもらいながら見直すこともできます。

正しいスイングをしているか

正しいスイングをしているか
前述の通り、正しいスイングは飛距離アップへの近道です。スイングを直すだけでボールが芯に当たりやすくなり、飛距離アップできることもあります。

自分でスイング改善を試みる場合は、どのようなスイングをしているかスマホなどで撮影して見てみましょう。その後、ゆっくりと動きながら、正しいスイングができているかを鏡で確認します。

自分ではなかなか改善できない場合は、レッスンに行くのも1つの方法です。知識や経験豊富な講師のレッスンを受ければ、基本の形を身につけたりスコアアップに必要な練習方法を教えてもらったりできます。

基礎体力はついているか

飛距離を出すには下半身や体幹の筋力、そして上半身の柔軟性も求められます。ストレッチやほどよい筋力トレーニングで、基礎体力をアップさせれば、ゴルフにもよい影響が出る可能性は高いです。

柔軟性が高まれば、プレー中のけが防止にもつながります。スイング練習だけでなく、体力作りも「ゴルフのため」と思って、ぜひコツコツ続けてみてください。

ゴルフクラブの飛距離を把握してスコアアップ!ゴルフショップウィザードでクラブやスイングの相談も

ゴルフクラブの飛距離は、知っていないとラウンド中のクラブ選びが難しくなります。クラブごとの飛距離の目安と実際の飛距離を把握し、理想の飛距離が出るようにスイングなどを改善しましょう。

ゴルフショップウィザードは、専門スタッフによるクラブの見直し、レッスンプロのインドアレッスンで、皆様の飛距離アップをサポートします。カスタムクラブ(地クラブ)に興味がある方は、ゼロからのクラブ購入も可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

ライター:永野 栄里子

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