ゴルフクラブごとの飛距離の目安を知っておくと、自分のスイングで最適な飛距離が出ているかがわかります。男性の場合、ドライバーの飛距離の平均はどれくらいなのでしょうか?
今回は、男性のドライバーの平均飛距離を、年代別にご紹介します。飛距離に何が影響するか、飛距離アップのためのポイントにも触れていますので、効率的な練習の参考にしてください。
ドライバーの特徴と役割
ドライバーは、ゴルフをプレーする際に各ホールでティーショット(第1打目)を打つためのクラブです。1打目で使うことから、1番ウッドとも呼ばれます。
アイアンやパターなどさまざまな種類があるなかで、ドライバーは最もヘッドが大きく、シャフトが長く、飛距離が出るクラブです。しかし重要は軽く、丸みを帯びた特徴的なヘッドの形をしています。
【ゴルフのドライバー】男性の平均飛距離は?年齢や経験別に見てみよう
各ホールの最初のショットを決めるドライバーの飛距離は、ゴルフのスコアにも影響します。ドライバーでどれくらい球を飛ばせるのか、男性の平均的な飛距離を年齢や経験別に見てみましょう。
年代別の飛距離
年代別の飛距離は、以下の通りです。
- 20~30代:250ヤード
- 40~50代:230ヤード
- 60歳以上:200ヤード
年齢が若いほうがパワーもあるので、飛距離は出やすくなります。しかし、ゴルフは「筋力があれば飛距離も出る」というわけではないので、年齢を重ねてもクラブや体の使い方のコツをつかんでいれば、平均よりも遠くまで飛ばせる可能性は高いでしょう。
初心者の飛距離
当然ですが、ゴルフ初心者は経験者と比べて飛距離が出にくい傾向にあります。平均飛距離は年齢別の平均飛距離から-20ヤードしたぐらいです。
前述の平均飛距離を参考にすると、20~30代の初心者の飛距離は230ヤード、40~50代なら210ヤード、60歳以上は180ヤード飛ばせれば平均的だといえます。しかし、まずは年齢に関わらず200ヤード飛んでいれば問題ないでしょう。
ちなみにドライバーの飛距離の目安は、一般的に9番アイアンの2倍です。9番アイアンで130ヤード飛ばせるとしたら、260ヤード以上飛べば効率よくスイングできているといえるでしょう。
プロの飛距離
プロとして活躍するゴルファーは、アマチュアゴルファーよりも平均飛距離が長くなります。ドライバーの平均飛距離は280ヤードほどといわれており、アマチュアの若年層よりも30ヤードほど遠くまで飛ばせます。
ちなみに、女子プロのドライバーの平均飛距離は230ヤードほどといわれています。男性と同じくらい、もしくはそれ以上に飛ばせるので、やはり体の大きさや筋力だけではないことがわかるでしょう。
【ゴルフのドライバー】飛距離に影響するのは?
ドライバーの飛距離には、スイング・シャフトのしなり・ミート率・筋力と柔軟性の4つが大きく関わっています。それぞれをどのようにすると、よりよい飛距離が出るのか詳しく見てみましょう。
スイング
ゴルフクラブを力任せに振り回しても、適正な飛距離は出ません。持っている力を最大限に生かすには、正しいスイングを意識する必要があります。
手で打っている、腰の回転がうまくできていないなど、スイングが間違っていると、力があっても飛距離は出ないでしょう。また、間違ったスイングはミスショットにもつながりやすいので、まずは正しい形で打てるようにすることが大切です。
シャフトのしなり
クラブのシャフトはしなるようにできており、このしなりを生かして打つことでより飛距離を出せます。シャフトのしなりは、硬さによって決まります。しなればしなるほどよいわけではなく、ヘッドスピードに合った硬さのシャフトを使うのも、飛距離アップのポイントです。
ヘッドスピードが速いほど硬いシャフトが、反対にヘッドスピードがあまり速くない場合はしなりやすい柔らかめのシャフトがよいといわれているので、自身のヘッドスピードを把握するのも重要でしょう。
ミート率
ゴルフのミート率とは、ボールに伝わる力を表す数値です。数値が高ければミート率も高いといえ、ボールに効率的に力が伝わっているといえます。
ミート率が高ければ、思いっきり力を加えなくても球が飛びますが、ミート率が低ければどれだけ大きな力を加えても飛距離が出にくくなります。よって、ミート率もドライバーの飛距離に大きく影響しているといえるでしょう。
筋力と柔軟性
力いっぱい打たなくても、正しいスイングやミート率によって一定の飛距離を出すことは可能です。しかし、ある程度の筋力も、より飛距離を出すためには欠かせないといえます。
必要なのは腕ではなく、下半身と体幹の筋力です。下半身に筋力があれば、スイングの際に安定するので、腰の回転がより速くなります。また、体幹がしっかりすることで、スイング時に軸がぶれにくくなり、正しいスイングにつながります。
柔軟性も、ドライバーの飛距離に関わる要素の1つです。体が硬いと、正しいスイングを身につけにくいですし、プレー時のケガも起こりやすくなります。柔軟性があれば、年齢を重ねて筋力が落ちても、正しいスイングで安定した飛距離を維持できるでしょう。
【ゴルフのドライバー】 男性が平均以上の飛距離を出すためのポイント
ドライバーの飛距離が年齢別の平均に達していても「もっと遠くまで飛ばしたい」と思う人はいるでしょうし、「年を取ってもいまの飛距離を維持したい」と、考えている人もいるかもしれません。
飛距離アップのためのポイントは、大きく3点です。
体で打つことを意識する
手で打とうとしたり、体に近いところでスイングしたりしている人は、体全体をうまく使えていません。体に近いところでスイングすると、加速がじゅうぶんでなく、飛距離が出にくくなります。ドライバーはクラブではなく体で打つようなイメージを持ちましょう。
「体で打つというのがよくわからない」「難しい」と感じる場合は、体の回転を意識すると、スイングが大きくなるのでおすすめです。また、胸の向きを気にしながらスイングするのも、深い回転につながります。
スイング速度を上げる
スイング速度を上げるのも、飛距離アップのポイントです。ゴルフでは、クラブをボールに当てて「横方向」に飛ばします。つまり、スイング時にクラブを下ろすところに集中してしまうと、インパクト時に力を乗せにくくなります。
力が横方向に働くようにするには、スイング速度をアップさせ、さらに前述の体で打つことを意識する必要があります。力んでしまうと飛距離が出ず、体に負担ばかりかかってしまうので、力を抜いたスイングを心がけましょう。
ゴルフクラブを変えてみるのも◎
ゴルフはクラブを使って球を飛ばすアクティビティですので、自分の体を鍛えるだけでなく、自分に合ったクラブや新しい性能のクラブを使うことも求められます。練習を重ねても飛距離が伸びない場合は、ゴルフクラブを変えるのも、1つの方法です。
特に、年齢の高いゴルファーは飛距離が出なくなるのを「年のせい」だと思ってしまいがちですが、クラブが合っていない可能性もあります。最新のクラブはさまざまな弱点をカバーしてくれる高性能のものも多いので、思い切って新しいクラブに変えるだけでも、飛距離がアップするかもしれません。
ドライバーの飛距離で悩んだら、ゴルフショップウィザードのインドアスクールへ
男性のドライバーの平均飛距離は年齢や経験によって異なりますが、200ヤードを1つの目安に考えるとよいでしょう。ゴルフのスコアにも影響するドライバーは、平均的な飛距離を出せるようによりよいクラブを選んだり、練習を重ねたりしたいですね。
ゴルフショップウィザードでは、お客様に最適なクラブのご提案を行っています。また、ショップ内のインドアスクールでは、飛距離アップのためのスイングアドバイスも実施していますので、ぜひご活用ください。
ライター:永野栄里子
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