ゴルフのパター練習は自宅でもできる!効果的な練習方法を紹介

初心者

ゴルフにおいて、パターのパッティングはスコアの約4割を占めるといわれています。パターの精度を上げてスコアアップを目指すなら、効果的な練習方法を実戦するのがおすすめです。

今回は、パターに関する基礎知識と、おすすめの練習方法を解説します。自宅でできる練習も取り入れながら、上達を目指しましょう。

ゴルフで使用するパターとは

まずは、パターがどのようなクラブなのかを確認しましょう。パターはほかのクラブとは異なる役割を持っており、ヘッド形状やネック形状にも特徴があります。

パターの特徴と役割

パターは、グリーン上での使用を目的に作られたクラブです。ボールを転がし、グリーン上にあるカップにボールを入れるために使用します。ゴルフクラブのなかで唯一、ボールを飛ばすのではなく転がすことに特化しており、ロフト角が最も少ないのが特徴です。

パターのヘッド形状

パターのヘッド形状は、大きく次の3種類にわけられます。

  • ピン型:PINGの「アンサー」を原型にした、四角いヘッド形状。「ブレード型」とも呼ばれる。ミスヒットに強く、コントロールもしやすい
  • マレット型:後方が丸く、かまぼこのような形のヘッド。ヘッドをまっすぐに振りやすく、ボールを芯で捉える力に優れている
  • ネオマレット型:マレット型をさらに大きくした、大型パターの総称。直線的なストロークがしやすく、打点がずれてもミスの幅が小さい

ヘッド形状は、構えやすさ・打ちやすさといったゴルファーの好みや、得意・苦手とする内容によって向いているものが変わってきます。

パターのネック形状

パターは、ネック形状も3種類あります。それぞれの特徴は、以下の通りです。

  • ベントネック:ネックがなく、シャフトがなめらかに湾曲し、ヘッドにつながっている形状。低重心でボールが捕まりやすく、ストロークの安定性が高まる
  • クランクネック:シャフトがヘッドの手前でクランク状に折れ曲がったもの。ピンタイプに多く採用されており、フェースの開閉がしやすい
  • センターシャフト:ネックがヘッドのセンターにささっており、グリップからヘッドまで、まっすぐにシャフトがつながっている形状。手の動きが反映されやすく、直感的なプレーを好む人に向いているが、方向が安定しない人には扱いが難しい

レベルによるヘッド形状の扱いに大差はありませんが、ネック形状は、センターシャフトの扱いが難しく、初心者にはあまり向きません。ヘッド形状との相性もあるので、ヘッドとネックの組み合わせにも注目しましょう。

パターの練習がゴルフのスコアに影響する理由

前述の通り、パターはスコアの約4割を占めるため、効果的な練習ができているかは、スコア全体に大きく影響します。たとえパターの手前までよいスコアが出せていても、カップインまでにスリーパットすれば、ダブルボギー・トリプルボギーになってしまいます。

反対に、もしパターの腕を磨けていれば、グリーンにボールが乗るまでに叩きすぎてしまっても、巻き返しのチャンスはあるということです。静かにボールを転がすパターは、ドライバーのような豪快な練習ではないため物足りなさを感じる人もいるかもしれませんが、地道に続ければ目標スコアを早く達成できる可能性もあるので、日々の積み重ねを大切にしましょう。

パター練習で養いたい2つの力

パターの練習でつけたい力は、「距離感」と「方向性」の2つです。これらの力が重要な理由を、解説します。

距離感

ボールからカップまでの距離感がつかめなければ、ショート・オーバーしてしまいスコアに響きます。特に、初心者やラウンド経験が少ない人は、ボールが芝の上を転がるスピードがわからず、イメージした距離感が出せないことがあります。

方向性

テレビでゴルフの試合を見ていると、ボールとカップの距離があまりないように感じることもあるでしょうが、実際は数メートルの距離を転がしてカップインさせているシーンも多いです。残り30cm以内なら方向性があまり安定していなくても問題ないかもしれませんが、数メートル先からカップインを狙う場合、方向性を安定させることは不可欠です。

スコアアップにつながるパターの練習方法

最小限のパッティングでカップインさせるためには、練習方法の工夫が必要です。パターの練習でおすすめの内容を、4つ紹介します。

アドレスの練習

アドレスの練習は、鏡を使って行いましょう。アドレスはカップまでの距離や傾斜などにかかわらず、常に一定にすることが重要です。ボールは左目の真下に置き、ボールとつま先の距離も常に同じにすることを意識しましょう。

握り方は「やりやすい」と思う方法で構いませんが、スタイルが固まったらいろいろな持ち方をしないようにしてください。

距離感の練習

パターに重要な距離感をつかむには、「この振り幅でどれくらいボールが転がるか」を把握することから始めます。たとえばバックスイングとフォローの振り幅をボール2個分、3個分、4個分と少しずつ変えて、その転がりをチェックすると、振り幅と距離感の関係が見えてきます。

何度も繰り返すと、「3メートル転がすにはこの振り幅」という感覚が身につきます。

方向性の練習

方向性を安定させるには、狙った場所に対してフェース面をまっすぐにしたままインパクトする練習が有効です。また、パッティング練習専用のレールなど、市販の器具を活用するのもよいでしょう。

フラットな場所で方向性が安定してきても、芝や傾斜の状態によって転がりが変わることもあります。しかし、基本ができていなければいつまでも方向性は安定しないので、まずはフラットな場所で狙った方向に打つ練習を繰り返してみてください。

打ち方の練習

パターは、手首の動きをできるだけ抑えて打つことが大切です。手首が動くと、インパクトの際にフェースの向きが変わったり、ボールをヒットしたりして、ミスショットにつながります。

練習をする際は、両肩と両肘、そしてグリップで「五角形」を作ることを意識して、その形を崩さずに打ちます。このとき、練習方法の1つ目で紹介した正しいアドレスができているかも、確認しましょう。

パターはクラブ選びもスコアに関わる?

効果的な練習で距離感や方向性を安定させると、パターの上達が期待できます。しかし、いくら練習しても「あまり上達しているように感じない」「ある程度のレベルで止まってしまっている気がする」という人もいるかもしれません。

パターのさらなる上達を目指すなら、クラブ選びにも注目しましょう。前述の通り、パターには複数のヘッド・ネック形状があり、シャフトの長さやグリップの太さもさまざまです。プレースタイルやレベルに合った性能・形状のパターにするだけでも、スコアアップする可能性はあります。

クラブ選びで迷ったら、地クラブ(カスタムクラブ)もおすすめです。ヘッドとシャフト、グリップを自由に組み合わせて作る地クラブは、個々の望む性能を実現しやすく、オーダーメイドならではの特別感も味わえます。

よりよいパター練習でスコアアップ!地クラブパターはゴルフショップウィザードにご相談を

地道なパター練習は、スコアアップへの第一歩です。高い効果が期待できる練習方法を実践すれば、パターの確実性が高まります。また、ワンランク上のプレーを目指すなら、地クラブパターを購入するのもおすすめです。初心者にもやさしい地クラブパターもありますので、気になる場合は地クラブを取り扱うショップに相談してみるとよいでしょう。

ゴルフショップウィザードでも、地クラブパターを多数取り揃えております。知識・経験豊富なフィッターが、お客様のレベルやご希望に沿ったパターをご提案いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

ライター:永野栄里子

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