ゴルフクラブのウェッジとは?種類や練習方法を解説

初心者

ラウンドにおけるさまざまな状況で役立つウェッジは、種類によって役割が異なります。ウェッジがどういったクラブなのか、選ぶ際の注目ポイントなどを知ると、最適なクラブで飛距離アップも期待できます。

今回は、ゴルフクラブのウェッジに関する情報をお届けします。初心者におすすめの練習方法も紹介していますので、これからゴルフを始める人もぜひ参考にしてください。

ゴルフクラブのウェッジとは

ウェッジは、100ヤード以内でのショットやバンカーショット、グリーン回りからのアプローチなどで使用するクラブです。アイアンと似たような形をしており、アイアンセットにウェッジが含まれることも多くあります。

ウェッジの特徴

ウェッジはクラブフェースが上を向いているのが、形状に見られる特徴です。ドライバーのようにフルスイングをするのではなく、ボールをコントロールしながら打つクラブで、ボールを高く上げたり、バックスピンで止まるようにして打ったりするのに向いています。

ウェッジの役割

ウェッジはその特徴を生かし、以下のようなシーンで使用されます。

  • ボールがバンカーに入ってしまった
  • ボールが芝に埋もれてしまった
  • ボールのライが悪い状態に陥った

後述しますが、ウェッジは種類によって役割が異なり、状況に応じたショットが出せるよう、構造に工夫が凝らされています。

ウェッジは大きく4種類

ウェッジはロフト角によって、4つに分類されます。それぞれの特徴を見ていきましょう。

ピッチングウェッジ(PW)

ウェッジのなかでも最もロフト角が小さいピッチングウェッジは、9番アイアンの1つ下の番手として、アイアンセットやクラブセッティングに含まれるケースが多いものです。ロフト角の目安は44~47度で、100~120ヤードほどの距離を打つのに適しています。また、グリーン回りでボールを転がすように打ちたい(ピッチショット)場合も、ピッチングウェッジを使います。

アプローチウェッジ(AW)

ピッチングウェッジとサンドウェッジの飛距離を埋めるアプローチウェッジは、ロフト角の目安が48~53度のクラブです。80~100ヤードほどを打つのに適しており、グリーン回りのアプローチショットで主に用います。ボールを半分上げて、半分転がす「ピッチ&ラン」を打ったり、ラフから脱出したりする際にも役立ちます。

サンドウェッジ(SW)

サンドウェッジは、ロフト角の目安が54~58度、80ヤード以内のショットに適したクラブです。バンカーに入ったボールを脱出させる「バンカーショット」で主に使われるため、ボールが上がりやすいようバウンス角を大きくしています。バンカー以外では、深い芝からのショットや、ボールを高く上げたい状況などで使用されることもあります。

ロブウェッジ(LW)

ロブウェッジは、ボールを高く上げることに特化したクラブです。ロフト角は60度以上とウェッジのなかで最も大きく、強力なスピンもかけやすいので、ボールを転がさず、着地点で止めたい場合にも重宝します。

ウェッジを選ぶ際のポイント

ウェッジは同じ種類でもロフト角が異なることがありますし、フェースの形状などもメーカーやモデルによってさまざまです。スコアアップにつながる最適なウェッジを選ぶ際には、以下の5点に注目しましょう。

  • ロフト角
  • バウンス角
  • ソール幅
  • ネック形状
  • シャフト重量

ロフト角は、飛距離や弾道の高さに影響します。最適なロフト角は、ピッチングウェッジを基準に選ぶのがポイントです。たとえば、アイアンセットに含まれるピッチングウェッジのロフト角が44度の場合、その他のウェッジは4~6度間隔のクラブを、必要に応じて2~3本選びます。4度間隔なら、48度・52度・56度になります。

バウンス角は0~8度ほどのものを「ローバウンス」12~16度ほどを「ハイバウンス」といいます。バウンス角が大きいほどヘッドが滑りやすく、ラフやバンカーでの使用に向いており、バウンス角が小さいローバウンスのウェッジは、薄いラフなどでの使用におすすめです。

ソール幅が広いウェッジは、ミスに強い傾向にあります。初心者はソール幅が狭いものよりも、広いものを選んだほうが扱いやすいです。しかし、深いラフではソール幅が広いと芝の抵抗を受けやすいというデメリットもあるため、使用シーンに応じたソール幅を意識しましょう。

ウェッジのネック形状は、「グースネック」「セミグース」「ストレートネック」の3種類があります。ネック形状は、使っているアイアンの形状に合わせて選ぶのが基本です。アイアンのネック形状を決めかねている場合は、ボールが捕まえやすいグースネックにすれば間違いないでしょう。

クラブ選びではヘッドに注目しがちですが、シャフトの重量も重要なポイントです。ウェッジの役割は近距離でのショットですので、安定感を得るためにアイアンよりもやや重めのシャフトを選ぶとよいといえます。ウェッジでフルショットしたときの振りやすさにこだわりたい人は、アイアンと同じくらいのシャフト重量だと快適にプレーできます。

初心者におすすめ!ウェッジの効果的な練習方法

ウェッジの性能を最大限に発揮し、種類ごとの役割を果たせるような使い方をするには、練習方法にも工夫しましょう。自宅でもできる、初心者におすすめのウェッジの練習方法は3つあります。

1メートル飛ばす練習

ウェッジは短い距離を打ち分けるためのクラブですので、まずは1メートル先に目印を置き、そこをめがけてウェッジで打つ練習をしてみましょう。ボールがフェースの上で滑るような感覚がしっかりとつかめるようになるまで、繰り返し練習します。目安は週に数回、1回30~40球程度です。

自宅内で行う場合は、着地点にバスタオルやじゅうたんなどを敷いておくと、ボールが着地したときの音が出にくく、床が傷ついたりボールが転がりすぎたりすることもありません。

タオルを使った練習

近い距離を打つ練習にも意味がありますが、間違った方法で行うと手打ちになりやすいのが難点です。手打ちにならないためには、グリップにタオルを巻いた練習がおすすめです。

ウェッジのグリップ部分にタオルを2~3重に巻いて、手のひら全体でクラブを持って打ってみましょう。グリップが太くなることで手首が使いにくくなり、体幹を意識した打ち方が習得できます。

クラブを短めに持った練習

ウェッジを短く持って打つ以下のような練習は、コントロール性能の向上に役立ちます。

  1. ヘッドでマットをこするように素振りを数回する
  2. 腰から腰までのスイングで1球打つ
  3. 素振りを数回する
  4. 振り幅をやや大きくして10球打つ
  5. 1~4を繰り返す

クラブを操作しやすくなることはもちろん、ボールと体の距離も近づくため、ボールにしっかりと当てられます。短めに持って「当てる」感覚を身につければ、ミスショットの軽減にもつながるでしょう。

ゴルフショップウィザードのインドアレッスンで、ウェッジを使いこなしてスコアアップ!

アイアンよりも短い距離を打ったり、ラフやバンカーから脱出したりするために使用するウェッジは、用途によって4つの種類が存在します。よりよいスコアを出すには、自分に合ったクラブを選び、上達につながる練習をすることが大切です。

さまざまな地クラブ(カスタムクラブ)を取り扱うゴルフショップウィザードでは、お客様に合ったウェッジのご提案も行っております。また、併設のインドアレッスンでは、ウェッジの上達に向けたレッスンプロによるアドバイスも行いますので、お気軽にお問い合わせください。

ライター:永野栄里子

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