ゴルフクラブのアイアンは、数本セットで販売されていることも多くあります。アイアンセットには、何番のクラブが含まれているのでしょうか。
今回は、ゴルフクラブのアイアンや、アイアンセットに関する基礎知識を解説します。アイアンの選び方のポイントも知り、最適なクラブでゴルフを楽しみましょう。
ゴルフクラブのアイアンとは?
まずは、アイアンがどういったクラブなのかを見てみましょう。ゴルフクラブのアイアンは、飛距離やヘッド形状によって番手や種類が異なります。
アイアンの役割
ゴルフクラブはウッド・アイアン・パターの3種類に分類されます。アイアンはヘッド部分がチタンやステンレス、軟鉄でできた、重めのクラブです。ウッドはグリーンに近づけるため、パターはグリーン上でカップインするためにボールを転がす役割を持っていますが、狙った距離を正確に出しながら、グリーンまでボールを確実に運ぶのがアイアンの役割です。
番手によって飛距離が変わる
アイアンには1~9の番手があり、番手が小さいほど飛距離が出て、大きくなると飛距離は短くなります。最近は1・2番アイアンはなく、3~5番が「ロングアイアン」、6・7番が「ミドルアイアン」、8・9番が「ショートアイアン」に分類されます。
このほか、アプローチやバンカーショット、ロブショットで使用する「ウェッジ」もアイアンに分類され、飛距離が出る順にピッチングウェッジ(PW)、アプローチウェッジ(AW)、サンドウェッジ(SW)、ロブウェッジ(LW)の4種類があります。
ヘッド形状は3タイプ
アイアンはどれも同じように見えますが、ヘッド形状が3タイプあります。ヘッド形状は主にコントロール性能に関わり、特徴もそれぞれ異なります。
キャビティアイアン
アイアンのなかで最もボールをコントロールしやすいのが、キャビティアイアンです。ヘッド後方が凹んでおり、重心が低いのが特徴です。ボールを上げやすく、安定感がありミスショットも軽減できるので、初心者でも扱いやすいタイプだといえます。
中空アイアン
中空アイアンは、ヘッド内部が空洞になっているアイアンです。キャビティアイアン同様、ヘッドのブレが起こりにくく、重心が深いのでミスショットをしにくいのが特徴です。また低重心なので、ボールも上がりやすいです。ヘッドの凹凸がないのでメンテナンスもしやすく、初心者だけでなく中級者も納得の使用感を実現できます。
マッスルバックアイアン
マッスルバックアイアンは、ヘッドが小さめで操作性に優れたアイアンです。ヘッドが小さいぶん芯に当てるのが難しくなりますが、芯を捉えれば確実に飛距離と弾道に反映されるので、より正確性を求める中級~上級者に向いています。
アイアンはセット販売も多い!
アイアンは1本売りもしていますが、セットで販売されているケースがほとんどです。セット内容や、セット購入するメリットを解説します。
アイアンセットの内容
現在のアイアンセットの基本は、5~9番アイアンとピッチングウェッジの6本組や、7~9番アイアンとピッチングウェッジ・サンドウェッジの5本組です。初心者向けとして、アプローチウェッジとサンドウェッジもセットにした8本組を用意しているメーカーもあります。
アイアンセットを購入するメリット
グリーンまでの距離を確実に埋めるためには、ロフト角の差が均一なクラブセッティングが望ましいといえます。アイアンは単体でも購入できますが、セットで購入すれば理想的なクラブセッティングを簡単に実現できます。また、セットで購入したほうが1本あたりの単価が安い製品があるのも、セット購入のメリットの1つです。
アプローチウェッジやサンドウェッジも入ったアイアンセットを購入すれば、ウェッジ選びに迷う必要がなくなります。さらに、セットになっているウェッジはヘッド形状やシャフト、グリップがアイアンと統一されているので、違和感なく使用できます。
ちなみに、マッスルバックのような上級者向けのアイアンセットには、ウェッジが含まれないケースが多いです。上級者はアイアンとウェッジに統一感を持たせるよりも、自分のスタイルに合わせて最適なウェッジを選んだほうが、スコアアップにつながりやすくなります。
ゴルフのアイアンセットを選ぶ際のポイント
アイアンセットを購入するときには、どういった点に注目するとよいのでしょうか。選び方のポイントは、4点です。
ロフト角
ロフト角が小さいとボールが前に飛ぶ力が強くなり、番手が大きくなるのに比例してロフト角も大きくなります。ただし、「○番のロフト角は△度」といった決まりはなく、メーカーやモデルによって番手ごとのロフト角は異なります。
ロフト角を選ぶ目安は、ヘッドスピードです。たとえばヘッドスピードが40m/秒以下の場合は、7番アイアンを28~30度に、40m/秒以上なら33度前後にするのがおすすめです。その他の番手はこのロフト角を基準に、3~4度の感覚になるようにするとよいでしょう。
ソール幅
ソール(ヘッド底面)の幅は、ボールの上がり方に影響します。ソール幅が広いと重心位置が深くなるので、ボールが上がりやすくなります。また、芝の上をソールが滑りやすく、ミスショットの軽減も期待できます。初心者はソール幅が広いものを選ぶと、ミスをしにくく高いボールが打てるでしょう。
反対にソール幅が狭いとミスショットをした際にボールに影響しやすくなりますが、ボールコントロールがしやすいのは、ソール幅の広いアイアンにはない特長です。上級者はソール幅が狭いアイアンを使いこなして、より操作性の高いプレーができるでしょう。
ヘッド形状
前述の通り、ヘッド形状はキャビティ・中空・マッスルバックの3タイプがあります。また、最近はポケットキャビティと呼ばれるタイプや、ユーティリティに似た形状のものも登場しています。
マッスルバック以外は初心者にも比較的やさしいものが多いので、試打をして使いやすいものを選ぶとよいでしょう。マッスルバックは中級・上級者でも扱いが難しいことがあるので、上達してきたからといって無理に難しい形状に挑戦する必要はありません。
シャフトの素材
アイアンのシャフトには、炭素繊維からなるカーボンシャフトと、金属素材のスチールシャフトの2種類があります。カーボンシャフトは軽量で弾力があるので、ボールが上がりやすく、あまり力がない人も飛距離を出しやすいのがメリットです。初心者やヘッドスピードが遅めの人には、カーボンシャフトがおすすめです。
一方、スチールシャフトは重量があってねじれに強いのが特徴です。ミスに強く、強いスイングでもボールが曲がりにくいので、スイングを安定させたい人、ミスショットをできるだけ避けたい人に向いています。
アイアンセットは地クラブもおすすめ!自分に合ったクラブ選びは、ゴルフショップウィザードで
狙った飛距離を確実に出してボールをグリーンまで運ぶアイアンは、5~9番アイアンとピッチングウェッジの6本組や、7~9番アイアンとピッチングウェッジ・サンドウェッジの5本組で販売されているケースが多いです。初心者はアプローチウェッジとサンドウェッジも含まれたセットを購入すると、アイアンと統一された使用感で、使いやすいセッティングを実現できます。
大手メーカーのアイアンセットはもちろん、三浦技研やエポン、エミリッドバハマなどの地クラブ(カスタムクラブ)アイアンも選択肢に入れ、理想のクラブセッティングでラウンドに臨みましょう。
ゴルフショップウィザードでも、さまざまな地クラブメーカーのアイアンセットを取り扱っております。セット販売はもちろん、単体でのご購入にも対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
ライター:永野栄里子
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