地クラブ(カスタムクラブ)のなかで、「パター」といえばスコッティキャメロンの名前を挙げる人も多いでしょう。世界で人気のスコッティキャメロンのパターの形状は複数あり、マレット型で人気のモデルも存在します。
今回は、スコッティキャメロンで人気のマレット型パターを紹介します。マレット型のパターを使うメリットやデメリットも把握し、自分にぴったりのパターを見つけましょう。
「名パター」が世界で愛される、スコッティキャメロン
スコッティキャメロンは、1992年にできたブランドです。ブランド名は立ち上げ人であるパター職人・スコッティキャメロン氏の名前に由来しており、パターの製造・販売に特化しています。スコッティキャメロンのパターは世界のトッププレイヤーたちのフィードバックをもとに追及を続けており、高品質なパターは、プロだけでなくトップアマ、そしてゴルフ愛好家たちに支持されるハイクオリティです。
スコッティキャメロンのパターには、以下のような特徴があります。
- 一般的なパターより総重量が重めで、現代のグリーンに合っている
- 厳選した素材をヘッドタイプによって使い分けている
- 製法もタイプによって変えており、ヘッド形状のメリットを最大限に引き出している
- 形状、重量の誤差が限りなく少なくなるよう、丁寧に製造している
立ち上げから現在まで、こだわりぬいた製法や素材を追及しているスコッティキャメロンのパターは、タイガーウッズの活躍をきっかけに、日本国内でも注目を浴びるようになりました。
マレット型パターの特徴
パターには大きく4つの形状があり、その1つがマレット型です。マレット型のパターには、どのような特徴があるのでしょうか。
マレット型とは
マレット型は、ヘッド後方が半円のようになった形状のパターを指します。かまぼこのような形に見えることから「かまぼこ型」と呼ばれることもあります。
パターというと、かつてはピン型(ブレード型)が基本の形でした。しかし、1976年にマレット型の先駆け的な存在である「ゼブラ・パター」が登場し、そのパターを使用した選手がマスターズで優勝したことをきっかけに、マレット型の人気も一気に上がりました。
ネオマレット型との違い
マレット型とよく似たヘッド形状のパターに、ネオマレット型があります。ネオマレット型のなかには、マレット型のようなかまぼこのような形のものもありますが、マレット型と比べて形状が長方形に近い形になっており、ヘッド面積が広いのが大きな違いです。
また、ネオマレット型はマレット型よりもヘッド重心が後方にあり、ターゲットに合わせやすいような工夫も凝らされています。「まっすぐ引いてまっすぐ打ち出す」という動きを確実に行いたい場合は、マレット型よりもネオマレット型のほうが向いているといえるでしょう。
マレット型を使うメリット・デメリット
4つのヘッド形状のなかからマレット型のパターを選ぶと、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
マレット型パターのメリット
マレット型パターを使用するメリットは、以下の4点です。
- 弾道がぶれにくい
- 方向性が安定しやすい
- ヘッドの重みでロングパットにも強い
- ボールが左に出にくい
重量があり大きなヘッド形状のマレット型は、弾道がぶれにくいのが強みです。スイートスポットも広いので、ミスをしにくいのもメリットだといえます。
また、マレット型はヘッド上部にガイドラインがついたものも多く方向を定めやすいので、方向性を安定しやすいのも特徴です。重めのヘッドは打ち出しをしっかりとでき、ロングパットでもしっかりと打ち切れます。
さらに、直線的な弾道を描きやすいマレット型は、引っかけてボールが左に行くというミスを防ぎやすいです。
ミスに強くしっかりと距離を出せるので、ショットが安定しにくい初心者にも使いやすいでしょう。
マレット型パターのデメリット
メリット豊富はマレット型のパターですが、まっすぐに打てる、重量があるというのがデメリットになってしまうこともあります。
- 操作性はあまり高くなく、人によっては扱いにくく感じる可能性がある
- ヘッドが大きくかさばる
- ボールが右に出やすくなる
マレット型はヘッド重量を生かしてまっすぐ打つというのが基本で、フェースの開閉や操作がしにくいです。細かな操作性に優れているピン型と比べると、扱いにくいと感じるかもしれません。
また、重量や方向性の安定というメリットがあるヘッドは大きさがあるので、ピン型に慣れていると見た目に違和感が生じる可能性があります。ゴルフクラブは性能だけでなくデザインやカラーなどの見た目も重要です。クラブにスタイリッシュさを求める人は、マレット型では満足感を得られないこともあります。
さらに、マレット型はまっすぐ打つのには向いていますが、弧を描くような弾道にしようと思うとボールが右に出やすくなります。スイングによっては、方向性が安定しなくなることもあるでしょう。
スコッティキャメロンで人気のマレット型パターは?
マレット型に限らず、クラブヘッドは形状によってメリット・デメリットがあります。「理解したうえでマレット型のパターを使いたい」と思ったら、スコッティキャメロンのマレット型もおすすめです。スコッティキャメロンで人気のマレット型パターには、どのようなものがあるのでしょうか。
Fastback1.5
Fastback1.5は、精密加工によるNEWアイビームジェットネックと、デュアルミルドフェーステクノロジーを搭載した、ミッドマレット型パターです。やや小ぶりなマレットは、フェースと周囲にステンレススチールを配置しており、高い慣性モーメントを発揮します。安定したストロークはロングパットでも活躍し、見た目の上品さも人気を集めています。
Del Mar
Del Marは、303ステンレススチールから精密に削り出されたヘッドが特徴のコンパクトマレットです。フェースまでの継ぎ目がない一体構造で、洗練された雰囲気を醸し出しています。ネックがL字型になっており、ゆがみなく構えやすいのもDel Marの人気の理由の1つです。これまでの技術をより洗練させたようなパターを求めている人は、高い満足感を得られるでしょう。
GOLO 6.5
GOLO 6.5も、303ステンレススチールを精密に削り出して作ったフェースが魅力のマレット型パターです。フェースには6061アルミニウムの一体型ソールプレートを融合しており、Golo6と同じヘッドですが、シャフトの挿し方を変えることでフェースバランス角を大きくしています。もともとツアープロ用のものだけに採用されていた、「スモールアイビームジェットネック」が採用されているのもポイントです。
Phantom 11
ターゲットラインへ確実にセットアップできる、独創的なアライメントデザインを採用したPhantom 11は、独自の3ピース構造で重量バランスを最適化しています。2024年5月に発売を開始したばかりの最新モデルで、複数あるPhantomシリーズのなかで最も高い慣性モーメントを発揮します。
ゴルフショップウィザードでも、スコッティキャメロンのマレット型を取り扱っています
かまぼこのような形状のヘッドが特徴のマレット型パターは、ボールの方向性を安定させたり、重量によってロングパットにも強いショットを打ったりするのに最適です。しかし、操作性に欠けるなどのデメリットもあるので、マイナス面も理解したうえで選ぶ必要があります。
パターに特化した地クラブ(カスタムクラブ)メーカーとして人気を誇るスコッティキャメロンからも、マレット型パターが複数リリースされていいます。ゴルフショップウィザードでも、マレット型をはじじめとしたスコッティキャメロンのさまざまなパターをご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。
ライター:永野栄里子
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