スコッティキャメロンのパターの種類は?シリーズごとに紹介!

スコッティキャメロン

世界のトッププレイヤーからも高い支持を集める地クラブ(カスタムクラブ)メーカー・スコッティキャメロンのパターには、さまざまな種類があります。2024年現在、どのようなパターが販売されているのでしょうか。

今回は、スコッティキャメロンのパターの種類を解説します。2つのシリーズ、そして各パターの特徴を知り、自分に合ったクラブ選びの参考にしてください。

世界のトッププレイヤーたちに愛されるスコッティキャメロン

1992年にできたゴルフブランド・スコッティキャメロンは、パター職人で立ち上げ人であるスコッティキャメロン氏の名前が、そのままブランド名になっています。世界のトッププレイヤーからのフィードバックをもとに追及を続けており、独創的なデザインや品質の高さが評価され、プロをはじめ、多くのゴルファーが信頼を寄せるパターを多く製造・販売するブランドです。

ブランド立ち上げ当初は、性能はよいものの価格が非常に高いことで、日本では使用するゴルファーが少ない傾向にありました。しかし、タイガーウッズがスコッティキャメロンのパターを使うようになったことがきっかけで国内での人気も一気に高まり、アマチュアゴルファーにも愛用されています。

スコッティキャメロンのシリーズは大きく2つ

「スコッティキャメロンのパター」と一言でいっても、種類は豊富にあります。2024年現在リリースされているパターは、大きく2つのシリーズに分類されます。

SUPER SELECT(スーパーセレクト)

SUPER SELECTシリーズは、2020年に発売された「スペシャルセレクト」シリーズをさらに進化させたパターです。ツアープロのフィードバックを参考に、高い性能と美しいヘッド形状を実現しています。

ブレードパターとミッドマレットパターのデザインを進化させるだけでなく、新たなミーリング方法を採用し、重量配分も最先端に。使用する人に、従来のスコッティキャメロンのパター以上の価値を提供します。

PHANTOM(ファントム)

PHANTOMシリーズは、ハイパフォーマンスなマレットパターです。洗練された形状が大きな特徴で、新たなアライメント機能や、303ステンレススチールのボディにアルミニウムのソールプレートを組み合わせたマルチマテリアル構造で、「ミスに強い」とアマチュアからプロまで幅広く愛用されています。

SUPER SELECT、2023年モデルは10種類!

スペシャルセレクトシリーズのパターがツアーでも活用されたことから、2023年に新たなモデルに一新されたスーパーセレクトシリーズ。全10種類のモデルの特徴を見てみましょう。

Newport

ブレード型パターの「王道」の形状ともいえるNewportは、高い操作性でミスヒットにも対応可能です。ヘッドの四方が丸みを帯びているので見た目の印象が柔らかで、前モデルでは赤色だったフェース裏のドットの色付けもなくしています。見た目のスタイリッシュさが増しただけでなく、打音と打感が心地よく、カップインの爽快感を得やすいでしょう。

Newport+

全体的なフォルムはNewportと似ていますが、ボディがやや幅広な作りのNewport+は、ソールにアルミプレートを使用しており、形状に合った重量配分が特徴です。Newportと比較すると操作性がやや劣りますが、オートマチックすぎることはありません。ワンランク上のクラブを使ってみたいという人は、Newport よりもNewport+が向いています。

Newport 2

Newportと同じスペックで、四方の丸みがなくなったNewport2は、ゴルフクラブの見た目からも洗練さを演出したいという人におすすめです。柔らかな雰囲気が好みの人はNewport、Newportの性能は好きなものの見た目によりスッキリ感が欲しい人はNewport2を選ぶとよいでしょう。

Newport 2+

Newport2+は、Newport+と同スペックで、四方の丸みがなくなったパターです。「+」モデルが持つ性能はそのままに、カチっとした印象を与えてくれるので、Newport+かNewport2+のどちらを選ぶかは、デザインが決め手となります。

Newport 2.5+

Newport 2.5+は、Newport2+のヘッドにスラントネックを組み合わせたパターです。ネック部分の形状が異なるので、ヘッドが同じでも「2+」とは振り心地が異なります。ストローク中の操作性が高いような感覚で、強めのアークでストロークをする人にとっては「やさしいモデル」だといえます。

Squareback 2

Squareback 2は、Newport2+よりもさらに幅広いボディが特徴のパターです。ブレード型に分類されますが、性能はマレット型に近いといえ、芯を外しても転がりが少ないので、確実性を高めたい人におすすめです。オートマチックな振り心地で、初心者も重宝するでしょう。

Del Mar

昨今減少傾向にある「L字マレットタイプ」のパターが好みの人におすすめなのが、Del Marです。ネックとアイアンが同じ位置にあるため、ストローク中にフェースが開閉する力が大きくなっています。慣れてくればショットを安定させやすいです。

Fastback 1.5

Fastback 1.5は、ミッドマレットとスラントネックを組み合わせたパターです。ウェイト配分はブレード型、フランジはマレット型と、2つのヘッド形状の特徴を掛け合わせており、適度な操作性で「打ちやすさ」を実現します。マレット型特有のフォルムの美しさも、魅力の1つです。

GOLO 6

GOLO 6は、ソール部分のアルミプレートが大きく、ミスへの強さが特徴のパターです。ベントネック採用で、ヘッドがトゥ側に少し傾くバランス設計で、まっすぐに振りたい人だけでなく、フェースの開閉を操作したい人も使いやすいでしょう。

GOLO 6.5

GOLO 6.5は、GOLO 6のヘッドにスラントネックが装着されたパターです。操作性に優れているスラントネックの強みを活かしたモデルで、GOLO 6よりもさらにミスに強くなっています。また、見た目の美しさもGOLO 6を上回るという評価が多いです。

PHANTOMの2024年モデルも10種類!

2024年より10種類のモデルを販売しているPHANTOMシリーズは、ターゲットラインへ確実にセットアップできる、独創的なアライメントデザインが大きな特徴です。航空宇宙分野からインスピレーションを受けた形状のPHANTOMシリーズも、スーパーセレクト同様、全10種類が販売されています。

Phantom 5

Phantom 5は、アライメントをより強化したウィングが特徴のパターです。ややコンパクトなヘッド形状で、ツアーでも人気のフェースバランスに近い設計にミッドベンドシャフトを組み合わせており、ブレード型パターのような打感を実現します。

Phantom 5.5

Phantom 5.5は、新たなPhantom 5のヘッドにジェットネックを採用したモデルです。ブレード型のようにトゥフローでストロークしたいゴルファーは、Phantom 5よりもPhantom 5.5のほうが向いています。

Phantom 5s

Phantom 5sも、Phantom 5と同じヘッドのパターです。こちらはストレートシャフトを採用しており、アドレス時にリーディングエッジをシャフトが遮るという問題を改善できます。フェース全体を見ながらストロークしたいという人向きのモデルです。

Phantom 7

Phantom 7は、Phantom 5よりもウィング部分の鋭さが目立つモデルです。細長いウィングは慣性モーメントを高めるとともに、アライメント機能としても働き、スイートスポットを捉えやすくなっています。

Phantom 7.5

Phantom 7.5は、Phantom 5と同じマレットヘッドにジェットネックを装着したモデルです。Phantom 5.5同様、ブレード型のようにトゥフローでストロークしたいという人におすすめのパターです。

Phantom 9

Phantom 9は、リーディングエッジからバックフランジまで伸びる「デュアルライン」によってアライメントが強化されているパターです。角ばったリングウェイトが特徴的で、より高い慣性モーメントを発揮します。フィーリングを重視したい人に向いています。

Phantom 9.5

Phantom 9のヘッドに、ジェットネックを採用したPhantom 9.5は、Phantom 5.5、Phantom 7.5と同じように、ブレード型のようなストロークを実現したい人におすすめのモデルです。高慣性モーメントとフィーリングで、よりよいプレーが期待できます。

Phantom 11

Phantom 11は、独自の3ピース構造によって最適なバランスを実現した、シリーズのなかで最も慣性モーメントが高いモデルです。アロー型デザインのアライメントシステムは、機能性だけでなく、洗練された見た目にも貢献します。

Phantom X 11.5

Phantom 11のヘッドに、ローベントシャフトを組み合わせたPhantom X 11.5は、わずかに弧を描くようなスイングを実現できる設計が特徴です。Phantom 11のアライメント機能や高慣性モーメントはそのままに、さらに機能性をアップさせたモデルだといえます。

Phantom 11 Long Design

Phantom 11 Long Designは、Phantom 11のロングデザインモデルです。硬めのシャフトと重めのタングステンソールウェイトを装着しており、長さは38インチ。安定性を高め、肩を使ったストロークをサポートしてくれます。全体の長さだけでなく、グリップも長く、重めのものを採用しており、全体のバランスを保ってゆったりとスイングできるのも特徴です。

スコッティキャメロンの種類に関する疑問も、ゴルフショップウィザードまで!

進化を続けるスコッティキャメロンのパターにはさまざまな種類があり、2023年に生まれ変わった「スーパーセレクトシリーズ」、2024年に一新された「PHANTOMシリーズ」のラインナップは、各10モデルです。似たような形状でも、細かなこだわりで強みが異なりますので、プレースタイルや希望に沿ったものを選びましょう。

ゴルフショップウィザードでは、スコッティキャメロンのパターの各種類に関する疑問にも、経験豊富なスタッフが丁寧にお答えしています。スコッティキャメロンのパターに挑戦してみたいという方は、お気軽にご相談ください。

ライター:永野栄里子

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