ゴルフの練習やラウンドを重ねると、ゴルフクラブに劣化や不具合が見られるようになります。スコアアップはもちろん、安全なプレーという観点からも欠かせない修理ですが、自分でもできるのでしょうか。
今回は、ゴルフクラブの修理に関する情報をお届けします。自分で修理するメリットやデメリット、ショップでできる修理とその相場などを知り、最適な方法を選択しましょう。
ゴルフクラブの修理は自分でしてもよい?
ゴルフクラブの修理が必要になった場合、費用面の負担を軽減するために「自分で修理したい」と考える人は少なくありません。ゴルフクラブの修理は、自分で行ってもよいのでしょうか。
修理に特別な資格はいらない
ゴルフクラブの修理や改造をするのに、特別な資格は不要です。「ゴルフクラブ技能認定資格」という資格も存在しますが、ショップで修理や改造を担うスタッフのなかにも、資格を保有していない人は多くいます。よって、無資格の人が自分でゴルフクラブを修理するのは、特に問題がないといえます。
知識と技術があれば自分で修理できる
前述の通り、ゴルフクラブの修理に特別な資格は必要ないので、自分でクラブを修理することはできます。ただし、ゴルフクラブの修理には専門的な知識や技術も求められるので、素人が修理をすると失敗する可能性はあります。
自分でゴルフクラブを修理するメリット・デメリット
ゴルフクラブの修理を自分で行う前には、メリット・デメリットも理解しておきましょう。ゴルフクラブに関する正しい知識がないと、修理をするつもりがクラブの不具合がひどくなるケースもあるため、注意が必要です。
自分で修理するメリット
ゴルフクラブを自分で修理する最大のメリットは、費用負担を軽減させられることでしょう。ショップに依頼すれば、新しいパーツ代のほか、手間賃もかかります。しかし、自分で修理をすればパーツ代のみで済むので、複数のクラブの修理が必要な場合は、大幅な節約につながります。また、思い立ったらすぐに作業できるのも、自分で修理するメリットの1つです。
自分で修理するデメリット
修理を正しく行い、見た目もよりよく仕上げるには、専門的な知識や豊富な経験が問われます。経験が浅い、知識があまりないという人が自分で修理をすると、失敗する可能性が高いのはデメリットです。
たとえばグリップの交換は一見簡単そうですし、自分で行う人も一定数存在しますが、失敗した場合はグリップを抜く、新しいグリップに交換するという2つの作業に対して費用が発生します。また、失敗したグリップの代金も余分にかかってしまいます。
作業自体はうまくいっても、修理後のゴルフクラブの美しさが損なわれるといったデメリットも発生するかもしれません。
ゴルフクラブの修理をショップに依頼するメリット
内容にもよりますが、ゴルフクラブの修理は専門のショップに依頼するのがおすすめです。費用面の負担は自分で行うよりも大きくなりますが、得られるメリットも多くなります。
豊富な知識と経験で正確に修理してくれる
ショップスタッフは、日々さまざまなお客様のゴルフクラブを修理しているので、知識や経験が豊富です。お悩みに合った修理を正確に行ってくれるので、安心して任せられます。
ゴルフクラブの修理は無資格でも可能で、資格がないスタッフも日々の経験を生かして作業をしてくれます。資格を保有しているスタッフが在籍するショップなら、よりよい仕上がりも期待できるでしょう。
仕上がりがきれい
修理が必要な箇所への作業の正確性だけでなく、美しい仕上がりが期待できるのも、ショップに依頼するメリットです。グリップ交換やヘッドの塗装などは、素人が作業すると溶剤や塗料がはみ出して見栄えが悪くなることもあります。しかし、熟練のスタッフならこうした失敗もなく、修理後の仕上がりにも満足できるでしょう。
自分に合ったクラブ作りのアドバイスがもらえる
修理の際に、自分に合ったクラブ作りに関するアドバイスがもらえるのも、ショップへの依頼をおすすめする理由の1つです。たとえば、「グリップが劣化してきたから交換しよう」と思っても、自分で交換しようと思うと、最適なグリップ選びができないかもしれません。ショップに依頼すれば、スイングや理想のプレースタイルに合ったグリップを提案し、正確な作業で自分に合ったクラブに仕上げてくれます。
ショップでできるゴルフクラブの修理内容と費用相場
ショップでは、ゴルフクラブのさまざまな修理を受け付けています。最後に、ショップでできる主な修理の内容と、費用相場を確認しましょう。
グリップ交換
グリップ交換の費用相場は、1本あたり300円から500円です。グリップは持ち込み可能な場合と店舗での購入が必須な場合があります。たとえば1,000円のグリップに交換する場合、1本なら費用は1,300~1,500円程度とそこまで高くありませんが、クラブセッティングに入れている14本をまとめて交換しようと思うと、18,000~21,000円と費用負担は大きくなります。
シャフトの交換
シャフトの交換にかかる費用の相場は、3,000円前後です。ショップでシャフトを購入すると、工賃が安くなるケースもあります。スチールシャフトが曲がってしまった場合は、交換ではなく曲がりを直す修理で済むこともあり、この場合にかかる費用相場は500円前後です。
ヘッドの塗り替え
ヘッドの塗装が剥がれてきてしまい、色を塗り直したい場合にかかる費用は、3,000~8,000円ほどです。ヘッドが金属製かカーボンとの複合素材か、持ち込みか自店で購入したかなどの条件により、費用は大きく変動します。
ヘッドはもちろん、シャフトの塗り替えもショップでできる場合もありますが、対応しているショップは限られています。シャフトの塗り替えにかかる費用は2,000~4,000円ほどで近くのショップでできないケースも多いので、製品や既存のシャフトの状態によっては新しいものに交換したほうがお得になることもあります。
ロフト・ライ角調整
ロフトやライ角の調整も、ゴルフクラブの修理に含まれます。調整にかかる費用は、1度あたり数百円から1,000円ほどです。複数のクラブのロフトやライ角を調整したい場合は費用がかさみますが、ショップなら専用の機械などを使って正確に角度調整をしてくれるのでおすすめです。
ヘッド交換
ゴルフクラブのヘッドは10~20年ほどで寿命がくるといわれているので、頻繁な交換は不要です。しかし、劣化やひび割れ、へこみなどが見られた場合には、交換が必要になります。ヘッドの交換費用は、ヘッドの価格によって異なります。安い場合は1万円弱、高いものは数万円から数十万円することもあります。
ゴルフショップウィザードでも、クラブの修理を行っています
ゴルフクラブの修理をするのに特別な資格は必要なく、知識や経験があれば素人でも自分で行うことができます。自分で修理すると費用を抑えられますが、失敗のリスクも高いのでショップに持ち込んで修理をしてもらうのがおすすめです。
各地のゴルフショップではグリップ交換からヘッドの塗装まで、さまざまな修理を実施しています。実績のあるショップなら安心して修理を任せられるので、スタッフの対応や利用者の口コミなどもチェックしながら、最適な修理先を見つけましょう。
多くの地クラブ(カスタムクラブ)を取り扱うゴルフショップウィザードでも、クラブの修理を行っています。熟練のスタッフが、お客様のご要望をお伺いし、ご満足いただけるよう尽力いたします。修理はもちろん、クラブに関するお悩みもお気軽にご相談ください。
ライター:永野栄里子
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