ゴルフの際にドライバーショットがなかなかうまくいかない場合、原因はシャフトかもしれません。シャフト交換をすると、飛距離や操作性がアップする可能性もあります。
今回は、ドライバーのシャフト交換に関する情報をお届けします。シャフト交換による効果や、シャフト交換の方法を解説するので、よりよいスコアやショットを実現したい方はぜひチェックしてみてください。
ドライバーのシャフト交換による効果
自分に合わないシャフトを使っている場合、気づかないうちに思わぬデメリットを招いていることもあるため注意が必要です。まずは、ドライバーのシャフトを交換するとどのような効果が期待できるのかを見てみましょう。
合わないシャフトを使うとどうなる?
シャフトは、ゴルフクラブの性能を最大限に発揮するための重要な役割を担っています。シャフトが合っていないと、以下のようなミスショットにつながる可能性があります。
- ドライバーショットのスピン量が増える
- ボールが捕まりすぎてしまい、左方向にすぐに落ちてしまう
- 振り遅れて右方向に弱々しく飛んで行ってしまう
ドライバーはもちろん、アイアンもシャフトが合っていないと、ダフリやトップが出やすくなります。
自分に合ったシャフトに交換する効果
もしシャフトが原因で前述のようなミスショットが起こっていた場合、自分に合ったシャフトに交換するだけで、ミスの軽減が期待できます。また、ドライバーヘッドの性能を発揮しやすく、安定したショットや理想的な飛距離も実現できるでしょう。
特に、ヘッドスピードが速い人はシャフト交換によって、飛距離を伸ばしやすいのでおすすめです。
こんな人は検討を!シャフト交換の目安
ドライバーショットがうまく行かない人すべてが、シャフト交換によってよりよいショットに変わるわけではありません。シャフト交換を検討したほうがよいのは、以下に当てはまるような人です。
- ヘッドスピードが45m/秒以上
- ミート率が高い
- ドライバーの平均飛距離が230m以上の男性、200m以上の女性
ヘッドスピードや飛距離がある程度あり、ミート率も特に問題がないのにドライバーショットがしっくり来ない場合は、シャフト交換の恩恵を得やすいといえます。
ゴルフのドライバー、シャフト交換の方法
ドライバーのシャフトを交換しようと思った場合の方法は、大きく2つです。シャフト交換は難しいイメージもありますが、慣れれば自分で行うこともできます。失敗が不安な人は、ショップに行って交換してもらうのもおすすめです。
自分で交換する
近年、ドライバーを含むウッド系のクラブヘッドは、通称「カチャカチャ」と呼ばれるスリーブがついているものが増えています。この構造によって、シャフト交換を自分で行うのも比較的容易になりました。DIYなどが得意な人は、手順を知ってシャフトやグリップを自分で交換してみるのもよいでしょう。
ショップで交換してもらう
自分でのシャフト交換は「絶対にできない」というわけではありませんが、慣れていないと失敗する可能性もあります。また、後述しますが正しい手順でシャフト交換をするには、専用の道具も必要です。ショップなら道具もそろっており、知識や経験豊富なスタッフが交換してくれるので安心でしょう。
ゴルフのドライバーのシャフトを自分で交換する方法
ここからは、ドライバーのシャフトの交換方法を解説します。自分で交換する際に必要な道具と、シャフト交換の手順は次の通りです。
シャフト交換に必要な道具
シャフト交換に必要な道具は、4つあります。価格とともに確認しましょう。
- ルーラー(1万円前後)
- バランス計測器(1万円前後)
- スリーブ(1,000~1,500円)
- 接着剤(1,000円前後)
ルーラーは、クラブの全長を測るのに使います。クラブの計測法は「60度法」と「ヒールエンド法」の2つですが、60度法を用いるのが一般的ですので、60度法に対応したルーラーを選びましょう。
バランス計測器は、クラブのバランス調整に使用する道具です。バランスは個々の感覚による部分も大きいため、明確な答えはありませんが、すべてのクラブのバランスを統一するのが好ましいといわれています。
スリーブ(カチャカチャ)は、ゴルフショップやネットショップなどで購入可能です。さまざまなメーカーのものがあるので、クチコミなどの評価も参考にしながら選ぶとよいでしょう。シャフトとスリーブにつける接着剤も必要です。ゴルフクラブ専用の接着剤もありますが、セメダインの「メタルロック」のように、金属用の高強度接着剤を使用しても問題ないでしょう。
上記の道具をすべてそろえると、22,000円程度かかります。このほか、紙やすりやグリップなども必要です。一度しか使わなければ高い買い物ですが、ルーラーやバランス計測器は長く使用できるものなので、自分でクラブを調整することにも挑戦したい人は、持っておいても損はないでしょう。
シャフト交換の手順
シャフト交換は、以下の手順で行います。
- 位置確認
- 接着剤塗布
- 長さを合わせる
- シャフトをカットする
- グリップを取り付ける
- バランス調整
まずはシャフトにスリーブを差し込んでみて、位置を確認しましょう。目印をつけ、接着剤の効果がより出るようにシャフトの塗装を紙やすりで剥がします。塗装が剥がれたら、接着剤を塗布します。綿棒などを使って、シャフトとスリーブにしっかりと塗布しましょう。高強度接着剤は5分ほどで硬化が始まるので、手早く作業をすることも大切です。
スリーブを取り付けたら1時間程度置き、接着剤が固まったらヘッドをつけ、ルーラーを使って長さを合わせます。長さが決まったらノコギリなどでシャフトをカットし、用意していたグリップも取り付けましょう。最後に、バランス計測器でバランスを調整したら完成です。
ショップでシャフト交換をするメリット・デメリット
前述の通り、シャフト交換は道具をそろえて自分で行うこともできます。しかし、道具をそろえるのにお金がかかる、思ったよりうまくできないなどの不便が生じることもあります。
迷ったら、ショップに依頼して交換してもらうのも1つの方法です。シャフト交換をショップで行う前には、メリット・デメリットも知っておくとよいでしょう。
ショップでシャフト交換をするメリット
ドライバーのシャフトをショップで交換する最大のメリットは、仕上がりがよい点でしょう。ショップスタッフは日々さまざまなクラブのシャフトやグリップを交換しているので、失敗が少なくきれいに仕上げてくれます。
道具をそろえ、作業をする手間や費用がかからないのも魅力です。シャフトを1本交換するだけに大がかりな道具をそろえたり、休みの日に時間を割いたりしなくてよいので、気軽にシャフト交換に踏み切れます。また、どのシャフトやグリップが自分に合っているかというアドバイスが得られるのも、ショップで交換するメリットの1つではないでしょうか。
ショップでシャフト交換をするデメリット
ショップでシャフト交換をするデメリットは、費用がかかる点です。シャフト交換の相場は、1本あたり3,000円前後で、グリップを挿すのにも別途費用が発生するショップが多いといえます。ドライバーのシャフト交換を希望する場合は1本ですが、アイアンのように本数が多いものになると、費用はよりかさみます。
自分で交換する場合も、道具をそろえるのに費用がかかりますが、一度そろえれば長く使用できるので、シャフト交換の頻度が高い人はショップで交換するほうが高くついてしまうのはデメリットです。
シャフト交換の方法は、メリット・デメリットを踏まえて検討するとよいでしょう。
ゴルフショップウィザードでも、ドライバーのシャフト交換を行っています
ゴルフクラブのドライバーは、シャフト交換で飛距離が出たり、高い操作性や安定感が得られたりする可能性があります。シャフト交換は自分でもできますが、迷ったら経験豊富なスタッフがいるショップに、交換を依頼するのもおすすめです。
ゴルフショップウィザードでも、ドライバーのシャフト交換を行っています。1人ひとりに合ったシャフト選びのお手伝いもいたしますので、お気軽にご相談ください。
ライター:永野栄里子
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