ゴルフのドライバー、アドレスの基本は?よりよいショットを実現するポイントを解説

初心者

ゴルフのドライバーをうまく使いこなすためには、アドレスも重要です。ポイントを理解すると、正しいアドレスでスイングできるようになります。

今回は、ドライバーのアドレスに関する情報をお届けします。意識したい点を知り、スコアアップにつながる練習を実現しましょう。

ゴルフのアドレスとは

ゴルフのアドレスとは、ボールを打つ前にクラブを構える動作全般のことです。構えたときの姿勢や足の幅、クラブの接地など、すべてがショットに影響し、ミスショットの多くはアドレスによるともいわれています。正しいアドレスができていれば、自然な動作でよりよいショットが打てるので、練習の際はアドレスをしっかりと意識する必要があります。

ゴルフのドライバー、アドレスの正しい形は?

ドライバーを打つ際の正しいアドレスの形を、さまざまな角度から確認しましょう。

上から見たとき

まずはクラブを構えた状態で下を見たとき、ボールがどの位置にあるかを確認しましょう。ドライバーのアドレスは、ボールの右側面が見えるのが正しい形になります。初心者はまっすぐ構え、ボールを真上から見てしまう傾向にありますが、これではスライスをはじめとしたミスが起こりやすいです。

正面から見たとき

正面から見たときには、左型(アドレスをする人の右肩)が少し下がっているようにしましょう。右打ちの場合は右手を下にしてクラブを握るので、構えたときには自然に右肩が下がります。しかし、下半身も右に傾いてしまうとダフりやすく、手打ちをしてしまいやすいので注意が必要です。腰のラインは地面と水平に、上半身だけを右に傾けることを意識しましょう。

後ろから見たとき

後ろから見たときには、前傾姿勢ができているか、頭の位置が正しいかを確認しましょう。前傾姿勢は、クラブを振り上げた際に、シャフトに対し背中が90度になるのが基本です。シャフトが長いぶん、アイアンなどよりも浅い前傾姿勢になりますが、その角度を崩さないままスイングできるようにしましょう。また、頭の位置は腰から背中のラインと一直線にし、下げないようにします。猫背の人や、ボールを見ようという意識が強い人は、頭が前に出やすいので注意しましょう。

ドライバーのアドレスで意識したいポイント

ドライバーはアドレスによって、スイングや飛距離が変わってきます。正しいアドレスでスコアアップを目指すなら、次の5点を意識しましょう。

スタンス

スタンス(足の幅)の基本は、7番アイアンで肩幅程度といわれています。ドライバーはアイアンよりもシャフトが長いので、もう少し広めのスタンスだと、正しいアドレスの形を作りやすいです。

具体的には、肩幅から1~1.5足分くらい広げた位置が目安です。スタンスが広いとパワーを出しやすいですが、体を回転させにくくなるので、パワーと体の回転のバランスを考慮し、最適なスタンスを見つけてみてください。

アライメント

アライメントとは、ドライバーを構える向きのことをいいます。ゴルフでは、目標に向かってまっすぐ構えることで、右を向いてアドレスする人が多い傾向にあります。正しいアライメントを実現する場合は、ボールの後方に立って目標を決めましょう。そして、自分と目標を結んだ線をイメージし、自分がいる場所から1mほど先の線上に、枝や色の変わった芝など、何か目印を見つけます。目標・目印・自分を結んだ線に対して平行に構えると、右を向きすぎないアライメントでアドレスできます。

体の角度

体の角度は前述の通り、シャフトに対し背中が90度になることを意識します。このとき、背筋を伸ばしたまま股関節から曲げることも重要です。腰から曲げてしまうと、スイングしたときに体がブレやすくなります。猫背や背中の反りすぎにならないよう意識し、まっすぐな前傾姿勢を作りましょう。

重心

長いドライバーを勢いよく振るときには、しっかりと下半身を固定させる必要があります。足の親指の下部分の「拇指球」を意識して踏ん張ると、つま先体重で重心がぶれにくく、体重移動もスムーズにできます。

しかし、拇指球に重心をかけすぎるとかかとが上がり、体が前のめりになります。反対に、重心がかかとのほうにあると、体が後ろに倒れやすくなり、ボールにじゅうぶんな力が伝わりません。

体重配分

ドライバーのアドレスでは、体重配分を左右均等にしましょう。配分を均等にしないと、スイング時の体重移動がスムーズにできず、スライスが多くなります。右肩は下がりますが、体全体が右に傾かないよう、「均等」を意識して立つことも大切です。

ドライバーのアドレスはここにも注目!

正しいアドレスで、ドライバーの飛距離や安定性をアップさせるなら、さらに以下の点にも注目しましょう。

腕の位置

上体をリラックスさせて腕をだらんと垂らしたところでドライバーを握ると、理想的なポジションで構えられます。この状態でアドレスをすると、グリップと体のあいだに握りこぶし2つ分くらいのスペースができます。スペースが空きすぎると軌道が不安定になり、近すぎるとスムーズにスイングできません。

膝の使い方

アドレス時の膝の曲げ具合は、深く曲げたい人、やや曲げる程度のほうがこの好みの人など、それぞれ異なります。構えたときに、その場で軽く足踏みをすると、リラックスできほどよい膝の曲げ具合になります。

アドレスで必要以上に膝を曲げてしまうと、パワーが出にくくなります。反対に伸ばしすぎていても、棒立ちになって力が入らず、さらにミート率も低下するため、膝の使い方にも注意しましょう。

フェースの向き

ドライバーのスイング時は遠心力が大きくなるため、フェースが開きやすく、閉じにくくなります。開いたフェースをスイング中に閉じるのは難しいので、アドレスのときにフェースが開かないようにすることも大切です。フェース面とクラウン部分の境目を、飛球線に垂直に構えると、最適なフェースの向きになります。

ヘッドの位置

ドライバーの芯(スイートスポット)は、ヘッド中央のやや上です。芯に当てると飛距離が伸びるので、芯に当てられるようなヘッド位置でアドレスしましょう。ドライバーはティーアップして打つので、ヘッドのソールを浮かせて、フェースが開かないように注意しながらボールのある位置にヘッドを合わせましょう。

ボールの位置

ボールは、左脇の延長線上に来るように置きます。中央に置くと弾道が低くなり、左すぎるとトップする確率が高まります。やや左にすることで、ボールの右側を見ながらのアドレスも実践しやすいです。

ゴルフショップウィザードのインドアレッスンで、ドライバーの正しいアドレスを覚えましょう

ドライバーのよりよいショット実現には、スイング前のアドレス(構え)が重要な役割を果たします。意識するポイントが多く、はじめは難しく感じるかもしれませんが、自然に正しいアドレスができるようになれば、スコアアップにもつながります。コツコツ練習を重ね、飛距離や安定性を高められるアドレスを習得しましょう。

ゴルフショップウィザード店舗内のインドアレッスンでも、正しいアドレスを定着させる練習が可能です。経験豊富なレッスンプロが、1人ひとりに合った練習法を丁寧にお伝えいたします。天候に左右されない快適な環境で、楽しくレベルアップしませんか?

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ライター:永野栄里子

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