ゴルフのドライバーはシャフトの硬さもカギ!最適なシャフトの選び方を解説

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ゴルフクラブはヘッドだけでなく、シャフトも自分に合ったものを工夫すると、飛距離や安定性がアップします。特に、数あるクラブのなかでもシャフトが長いドライバーは、シャフト選びが重要です。

今回は、ドライバーのシャフトに関する情報をお届けします。シャフトの硬さの種類や、シャフト選びで注目したいポイントを知り、自分に合ったゴルフクラブを実現しましょう。

ゴルフクラブのシャフトとは

シャフトとは、ヘッドについた棒状の部分です。シャフトの下部分にヘッド、上部分にはクラブを握るためのグリップを取り付けます。

ゴルフクラブを選ぶ際にはヘッドに注目する人が多く、「シャフトはどんなものでもよい」と思う人も少なくありません。しかし、シャフトのしなりや硬さ、重さなどは、スイングの安定性に大きく関わることもあるため、クラブ選びではシャフトにも注目する必要があります。

そんなシャフトは、主に「純正シャフト」と「カスタムシャフト」の2種類にわかれます。純正シャフトは、ヘッドメーカーが作るオリジナルのシャフトで、ゴルフショップで販売されている大手メーカーのゴルフクラブには、純正シャフトが使用されているケースが多いです。

カスタムシャフトは、シャフト作りを専門とするメーカーが手がけるオリジナルシャフトです。フジクラや三菱ケミカル、グラファイトデザイン、UST MAMIYAなどが、カスタムシャフトの大手メーカーとして知られています。

カスタムシャフトは純正シャフトよりも価格が高く、種類が多いのが特徴です。特性が異なる膨大な種類のなかから自分に合ったものを選ぶのは大変ですが、しっくりくるシャフトが見つかると、さらなるスコアアップも期待できるでしょう。

シャフトの硬さは何に影響する?

ゴルフクラブのシャフトの硬さ(フレックス)は、方向性に影響します。硬めのシャフトは方向性がよくなり、柔らかめのシャフトは方向性が安定しにくいのが特徴です。しかし、硬さがあると飛距離が出にくくなるというデメリットがあります。一方、柔らかめのシャフトは飛距離を出しやすいので、シャフト選びの際には硬さの段階にも注目しましょう。

シャフトの硬さの種類

シャフトの硬さは、大きく6段階に分かれますが、硬いか柔らかいかどうかは、「振り手の感じ方」で決まります。たとえば、最も柔らかいシャフトを使った場合でも、しなりの戻りがぴったりであれば、その人には合っているといえます。

ここでは、シャフトの硬さごとの特徴を確認しましょう。

Xフレックス

Xフレックスは、6段階のなかで最も硬いシャフトです。Xは「extra stiff(エキストラスティッフ)」の略で、ヘッドスピードの目安は46~50m/秒と速く、体力に自信がある男性に向いています。さらに硬いシャフトが好みの場合は、「XX(ダブルエックス)」「XXX(トリプルエックス)」といったシャフトを取り扱っているメーカーを探しましょう。

Sフレックス

Xフレックスの次に硬いSフレックスも、43m/秒と、ヘッドスピードの速い男性向けの硬さです。Sは「stiff(スティッフ)」の略で、体力に自信がある人が好む傾向にあります。モデルによっては、「S以上X以下」の硬さである「SX」フレックスも存在します。

SRフレックス

SRフレックスは、前述のSフレックスと、次の硬さであるRフレックスのあいだの硬さです。ヘッドスピードの目安は40m/秒で、男性が使用するケースが多いです。Sでは硬すぎるものの、Rにすると柔らかさを感じすぎてしまう人に向いています。

Rフレックス

Rフレックスは、ヘッドスピードが37m/秒ほどの人向けのシャフトです。Rは「regular(レギュラー)」の略で、中間の硬さであることを意味しています。男性向けのシャフトが多いですが、最近はダンロップの「XXIO(ゼクシオ)」や、三菱ケミカルの「ELDIO」のように、パワーのある女性向けに、Rフレックスのシャフトを販売しているメーカーも増えてきています。

Aフレックス

Aフレックスは、ヘッドスピードが34m/秒ほどの人向けのシャフトです。Aは「average(アベレージ)」の略で、やや力のある女性向けのものが多い傾向にあります。男性が使用するケースは、少ないです。

Lフレックス

最も柔らかいLフレックスは、ヘッドスピードが30m/秒ほどの人向けのシャフトです。Lは「ladies(レディース)」の略で、レディースのゴルフクラブセットなどに入っているクラブには、Lフレックスが使用されるのが一般的です。

ゴルフのドライバーのシャフト、硬さ以外に注目したいポイント

シャフトの硬さは飛距離や安定性に大きく影響しますが、シャフトを選ぶ際には硬さ以外にも注目したいポイントがあります。ドライバーのシャフトをよりよいものにしたいと思ったら、次の4点を意識して選びましょう。

重さ

ドライバーのシャフトは、20g代から80g代と、重量の幅が広くなっています。パワーがあるのに軽すぎるシャフトを選ぶと、スイングの安定性が損なわれます。反対に、パワーがあまりない人が重すぎるシャフトにすると、振り切れなくなる可能性が高いです。シャフトの重さは、「振り切れるもののなかで重めのもの」がよいでしょう。

キックポイント

キックポイントとは、シャフトのなかで最もしなる部分を示すもので、「調子」と呼ばれることもあります。キックポイントの種類は、ヘッド側がしなる「先調子」、中間がしなる「中調子」、グリップ側がしなる「手元調子」の3種類です。

先調子は手元のほうが硬く、先端が柔らかいので、打ち出し各が上がりやすくなります。中調子は手元も先端も硬くバランスよくしなるので、安定感に影響します。手元調子は先調子の反対で、手元が柔らかく先端のほうが硬いので、ボールが上がりづらくなります。

よって、初心者は先調子や中調子、上級者は手元調子のシャフトを選ぶのが一般的です。また、フックしやすい人も、手元調子を選んだほうがよいといえます。

長さ

シャフトは長いほうが飛距離を出しやすくなりますが、グリップからヘッドまでの長さがあると、ボールを捉えにくくなるというデメリットも発生します。反対に、短いシャフトはボールを捉えやすいのがメリットですが、長いシャフトより飛距離が出にくくなります。

初心者は、ボールを捉えて確実に飛ばせる短めのシャフトがおすすめです。中級・上級とレベルが上がってミート率が上がってきたら、飛距離を重視して長めのシャフトを選んでも問題ないでしょう。

トルク

トルクとは、シャフトを一定の力でねじった場合の「ねじれ度合い」を表す数値のことで、数値が大きいほどねじれ度合いが多くなります。硬いシャフトのほうがねじれにくいため、トルクが小さくなる傾向にあり、3.5以下ならコントロールがしやすいことを示しています。ただし、手元のちょっとした動きにも反応しやすくなるので、慣れていないとミスが増える原因となります。

ねじれが大きいトルクが3.5以上のシャフトは、ボールを捉えやすく、ショットに安定性が出やすいです。初心者や、ヘッドスピードがあまり速くないという人は、トルクが大きいシャフトのほうがミスが少なくなるでしょう。

ドライバーのシャフト選びはこちらもチェック!

ドライバーのシャフトを選ぶ際には、硬さや長さといった性能をチェックするだけでなく、自身の持つスキルにも注目しましょう。具体的には、以下の2点が重要です。

  • 力の強さ
  • ヘッドスピード

力がある人には硬さのあるシャフトが向いているので、女性よりも男性のシャフトのほうが硬い傾向にあります。また、硬さの種類でも触れましたが、ヘッドスピードも1つの目安になります。ただし、目安をギリギリクリアする数値、たとえば43m/秒のヘッドスピードの男性がSシャフトを選ぶと、ラウンドでは最大限の力を出せないこともあります。この場合は1つ下の硬さのシャフトを選ぶと、ドライバーの性能をより生かしたプレーを実現するので、意識してみるとよいでしょう。

ドライバーのシャフトの硬さに迷ったら、ゴルフショップウィザードへ

ゴルフのドライバーは、ヘッドだけでなくシャフトの硬さにも注目すると、飛距離や安定性がよりよくなります。その他のポイントも念頭に置いて、最適なシャフトを選びましょう。

ゴルフショップウィザードでは、さまざまな地クラブ(カスタムクラブ)のドライバーを取り扱っています。1人ひとりに合ったヘッドはもちろん、硬さも踏まえたシャフトのご提案もいたしますので、ドライバー選びでお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

ライター:永野栄里子

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