お金をかけてそろえたゴルフクラブは、よりよい状態でできるだけ長く使い続けたいものです。自分でできるメンテナンスの方法を知っておくと、さまざまなメリットが得られます。
今回は、ゴルフクラブのメンテナンス方法や、メンテナンスを実施するメリットを紹介します。日々のお手入れで、お気に入りのクラブをよい状態で保ちましょう。
ゴルフクラブのメンテナンスをするメリット
練習場やラウンドでゴルフクラブを使ったら、セルフメンテナンスをしましょう。ゴルフクラブのメンテナンスをする主なメリットは、次の通りです。
サビなどのトラブルを防げる
ゴルフクラブのメンテナンスをしないで置いておくと、サビが発生しやすくなります。「使ってないからよいだろう」と、車のトランクや倉庫などに入れっぱなしにしておくケースも少なくありませんが、温度や湿度が上がることでサビが生じます。定期的なメンテナンスは、サビなどのトラブル防止に有効です。
きれいなクラブを使い続けられる
ゴルフクラブを使うと、汚れが付着します。グリップには手あかがつきますし、ラウンドで使用すればクラブヘッドに土や泥、ほこりなどがついて見た目も汚くなってしまいます。メンテナンスをすれば、ゴルフクラブを美しい状態で保てます。きれいなクラブを使うことは、自分自身の気分が上がるだけでなく、「ものを大切にしている」という周囲の印象にも関わるため重要です。
コストを削減できる
汚れがついたクラブを放置すると、汚れが落ちにくくなったり劣化したりします。メンテナンスを正しく行えば、クラブが長持ちするので買い替えやパーツの交換頻度を抑えられます。クラブにかけるコストを削減できるのも、メンテナンスのメリットです。
グリップ力が上がる
メンテナンスはクラブ全体に行うので、グリップ部分の劣化も食い止められます。グリップは乾燥によってボロボロになったり、手あかですべりやすくなったりしますが、メンテナンスをすれば劣化を防ぎ、手にフィットするよい状態を維持できます。メンテナンスは、グリップ力向上にも貢献するのでおすすめです。
スコアアップも期待できる]
グリップ力向上に加え、ヘッド部分のメンテナンスによってスピンの安定性が得られるのもメリットです。メンテナンスをしていないクラブを使うよりも、しっかりお手入れをしたクラブでプレーするほうが、スコアがよくなる可能性は高いです。
ゴルフクラブのメンテナンスは自分でできる?
ゴルフクラブはグリップ交換のような比較的簡単な修理でもショップに依頼するほうが確実なので、メンテナンスもショップで行う必要があるのではないかと考える人も多いでしょう。しかし、ゴルフクラブのメンテナンスは、自宅にあるアイテムを使って自分で行うことができます。
メンテナンスは「期間を空けて入念に行う」よりも、「簡単でもよいのでこまめに実施する」ほうが、クラブの状態を保ちやすいです。ゴルフクラブの美しさや機能性を維持できるよう、メンテナンスの方法や頻度を把握しておきましょう。
ゴルフクラブのメンテナンス頻度と方法
ゴルフクラブのメンテナンスの重要性が理解できたら、方法や頻度を知って実践していくことが重要です。ここからは、メンテナンスに関するより細かな情報をお届けします。
メンテナンスはいつする?
ゴルフクラブのメンテナンス頻度は、特に決まっていません。1ラウンド回るたび、練習に行くたびにお手入れする人もいれば、頻繁に練習やラウンドに足を運んでもお手入れの頻度は低いという人も存在します。
「この頻度で行うとよい」という決まりはありませんが、使ったあとに毎回メンテナンスをすれば安心です。手あかや油分、土などの汚れはすぐにお手入れすれば落ちやすいですし、次に使うときにきれいな状態だと気持ちがよいです。
使用頻度が低い人も、涼しくて湿度の低い場所に保管することを意識するだけで劣化を防止できます。使用の有無にかかわらず、月に一度はメンテナンスするようにしましょう。
メンテナンスに必要な道具
ゴルフクラブのメンテナンスに必要な道具は、以下の通りです。
- クリーナー
- 布
- ブラシ
- サビ落としクリーム
- サビ防止スプレー
- ワックス
- コーティングクリーナー
メンテナンスに使用するアイテムは、ライト、タバタゴルフ、ダイヤといった、ゴルフ関連の小物を製造するメーカーが販売しています。ゴルフショップはもちろん、ゴルフ用品を取り扱うスポーツ用品店やネットショップなどでも購入可能です。
すべての道具をそろえても、メンテナンスを怠ってクラブの買い替え時期が早まるよりも安価ですが、「できるだけコストを抑えたい」「毎回お手入れするなら簡単に済ませたい」と思う人もいるでしょう。このような場合は、自動車の「パーツクリーナー」がおすすめです。
ホームセンターや自動車関連用品店で販売されている車のパーツクリーナーは、油分を取るためのものです。揮発性が高く乾燥するのも速いので、グリップ・シャフト・ヘッド、すべての部分のメンテナンスに重宝します。
ただし、素手で触れると手荒れやかぶれを引き起こす恐れがあるので、使用するさいは手袋をはめるなどの工夫をしましょう。また、においも強いので屋外で使用する、屋内では換気をしながら使うといった配慮も必要です。
メンテナンスの方法
道具をそろえて本格的にゴルフクラブのメンテナンスをする場合は、各用品の説明に従って進めるのがベストです。基本的には油分をふき取り、サビ取りやさび落としをして仕上げにワックスやコーティングを行います。
日々のお手入れとしてより簡単に行うなら、パーツクリーナーを使用します。パーツクリーナーをティッシュや柔らかい布に含ませ、ヘッド・シャフト・グリップすべてを磨けばある程度の汚れは落ちます。
ちなみに、シャフトは汚れの度合いによって水拭きだけで済む場合もあります。グリップはパーツクリーナーを使いすぎると溶けてしまうので、台所の中性洗剤を泡立ててつけて、タオルで拭きとる方法もおすすめです。
汚れの度合いや汚れがついている部分によってお手入れの方法をわけると、ゴルフクラブをきれいに保てるだけでなく、メンテナンス費用の節約にもつながります。
自宅でできない?ショップへの依頼をおすすめしたい内容は…
使うたびにふき取りを行うだけでも、ゴルフクラブの見た目や機能性を保てます。しかし、自宅でのメンテナンスでは改善できない状態もあるため、以下のような場合はショップに相談することをおすすめします。
- サビがひどく、サビ取りでは取り切れない
- ヘッドのメッキが剥がれた
- ヘッドの塗装がはげた
- シャフトが曲がった
- グリップが硬化した
- グリップにへこみや削れが生じた など
ヘッド部分の問題やシャフトの曲がりなどは、ショップでのメンテナンスで改善できるケースが多いですが、グリップの硬化やへこみなどはメンテナンスでは改善しないので、交換が必要になる可能性が高いです。
自宅では取り切れないほどのサビは、表面だけでなくクラブ全体に影響を与えているかもしれません。この場合はヘッドの交換やクラブ自体を買い直すなどの対応が求められますが、素人では判断できないこともあります。まずはショップに相談し、クラブの状態を把握して対処法を考えましょう。
ゴルフショップウィザードでも、クラブのメンテナンスをお引き受けいたします!
ゴルフクラブのメンテナンスは頻繁に行うことで、クラブをよい状態で保ち安くなります。お気に入りのクラブを長く使用するためには、使うたびにしっかりと手あかや汚れを落とすことが重要です。日々のメンテナンスで、大切なゴルフクラブを守りましょう。
ゴルフショップウィザードでは、自宅では対処しきれないクラブのトラブル解決も行っています。日々行えるセルフメンテナンスについても熟練のスタッフがアドバイスいたしますので、お気軽にご相談ください。
ライター:永野栄里子
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